2019 Fiscal Year Annual Research Report
Hydrological study on performance evaluation and efficiency improvement of spate irrigation in arid regions of Africa
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16H04996
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
田中丸 治哉 神戸大学, 農学研究科, 教授 (80171809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多田 明夫 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (00263400)
藤原 洋一 石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (10414038)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 農業工学 / 洪水灌漑 / スーダン / ガッシュデルタ / リモートセンシング / 土地利用 / 作物収量 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度の研究実績は,以下のようにまとめられる. (a)衛星リモートセンシングに基づく土地利用分類とその効率化:Landsat 8の衛星画像に基づいてガッシュデルタ洪水灌漑地区の土地被覆(灌漑農地,非農地,低木地)を特定し,農地における作付け・休耕のローテーションの実態を分析した結果を国際誌に掲載した.さらに,クラウドベースの地球観測データ解析手法の一つであるGoogle Earth Engineを利用した土地利用分類を試み,大量のデータをダウンロードすることなく高速で上述の土地利用分類の作業が行えることを示した. (b)衛星リモートセンシングに基づく作物収量の推定:スーダン・ガダーレフ州のソルガム天水栽培地域を対象として,MODISの衛星画像から求めた植生指標に基づくソルガム収量の推定を試みた.その結果,9月第3旬のNDVIとソルガム収量が比較的高い相関を示すこと,同時期のNDVIから線形回帰式によって当該年度のソルガム収量が予測できることを明らかにした.この成果は,ガッシュデルタ洪水灌漑地区におけるソルガム収量の推定にも応用できるものである. (c)ワークショップの実施:当初,令和元年12月にスーダンに渡航し,ガッシュデルタでの現地調査を実施するとともにスーダン農業研究機構(ARC)で取りまとめのワークショップを実施する予定であったが,スーダンの政情不安定のために渡航が困難となった.このため,令和元年度の研究費の一部を繰り越し,渡航を延期した.しかしながら,令和2年度,令和3年度ともに新型コロナの感染拡大に伴い,スーダン渡航を断念せざるを得なかった.このような事情により,本研究の取りまとめのワークショップをスーダンで開催することはできなかったが,令和元年12月27日に石川県立大学において国内ワークショップを実施し,研究成果のとりまとめとディスカッションを実施した.
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)