2017 Fiscal Year Annual Research Report
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16H05067
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中村 崇裕 九州大学, 農学研究院, 准教授 (10464398)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | PPR / オルガネラ / 遺伝子発現 |
Outline of Annual Research Achievements |
実施項目2: 候補dPPR遺伝子の変異体の生理的・分子的表現型の解析 候補因子21種のうち、ABRCに登録されている23種のシロイヌナズナ変異体(15種の遺伝子)を入手し、ホモ化系統の単離を進めた。その結果、7系統のホモ化ラインを得ることが出来た。ホモ化ラインが得られなかった遺伝子欠損株については、当該遺伝子が生存に必須であることが予想だれた。 a. 生理的表現型(Physiological phenotype)の解析: 得られた7種のdPPR欠損株について、形態学的解析に加えて、呼吸活性、光合成活性に着目し、生理学的表現型の解析を行った。その結果、一部の変異株で野生型とは異なる生理的表現型、具体的には葉の形態形成異常、生育不全、クロロフィル含有量の低下、などが観察できた。昨年度に得られた候補dPPRタンパク質の細胞内局在と合わせて、解析対象であるdPPRの分子機能について予測を行っている。ホモ化ラインが得られなった系統に関して、当該遺伝子の欠損による致死性(胚発生致死が多い)が考えられたため、いくつかの系統でのRNAi個体の作出に着手した。 b. 分子的表現型(Molecular phenotype)の解析: 遺伝子欠損株で特徴的な表現型を示すdPPRについて、結合配列の詳細な解析について着手した。それぞれが異なるDNA配列に結合する予備的な結果を得ている。また、各変異株におけるゲノムコピー数、転写されるRNAのprofiling等を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね、当初計画どおりに進捗しているため
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画通りに研究を進める
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