2018 Fiscal Year Annual Research Report
Studies of modulation mechanisms of NF-kB signaling by novel cGMP pathway
Project/Area Number |
16H05084
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
倉田 祥一朗 東北大学, 薬学研究科, 教授 (90221944)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | NF-κB経路 / 自然免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、自然免疫系が、病原体成分だけでなく自己成分により影響を受け、慢性炎症疾患や、ガン転移、生活習慣病などとも深い関わりがあることが明らかとなってきた。したがって、それらの疾患の理解と、それを標的とした創薬を考える際には、自己成分による自然免疫系調節機構の理解が不可欠である。NF-κB経路は自然免疫を制御する中心的なシグナル伝達系である。研究代表者は、ショウジョウバエ個体と培養細胞、並びにヒト・マウス培養細胞の系において、NF-κB経路を調節する新規cGMP経路を明らかにしている。そこで本研究では、ショウジョウバエとヒト・マウス培養細胞の系のそれぞれの利点を利用して、新規cGMP経路によるNF-κBシグナルの調節機構を明らかにすることを目的とした。加えて、ショウジョウバエにおいてcGMP経路がどのような局面で活性化され、自然免疫系を調節するのかを明らかにすることを目的とした。本年度は、ショウジョウバエにおいてcGMP経路がどのような局面で活性化され、自然免疫系を調節するのかを検討した。その結果、グラム陽性菌の感染により活性化するプロテアーゼが活性化するとcGMP経路が活性化されることが明らかとなった。この知見は、cGMP経路が、プロテアーゼの活性化により生ずる自己成分により活性化することを明確に示すと共に、cGMP経路がグラム陽性菌の感染抵抗性の発現に重要であるというこれまでの結果を支持するものであった。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)