2018 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of regulatory mechanism of diseases mediated by small GTP ase Ral
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16H05148
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
堀内 久徳 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (90291426)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 低分子量GTP結合蛋白質 / がん / 代謝 / Ral |
Outline of Annual Research Achievements |
低分子量GTP結合蛋白質Ral阻害薬が開発され、抗腫瘍効果が報告され(Nature, 2014)、Ralの制御は大きく注目されている。本年度は、Ralおよび、われわれの研究室で見いだしたRalの抑制性活性制御因子RalGAPの癌悪性化制御に関する研究で成果を上げた。RalGAPの発現低下が前立腺癌悪性下に関与するという研究成果の論文が採択された(Carcinogenesis , in press, 2019)。また、口腔内扁平上皮癌についてもRalGAP発現低下と悪性化について、また、RalGAP発現低下に影響するエピジェネティックな変化を明らかにした(論文リバイス中)。さらに、炎症性大腸癌におけるRalおよびRalGAPの役割についても明らかにし、論文を投稿した。リバイス中である。RalGAPβコンディショナルKOマウスを用い、膵臓特異的RalGAP欠損マウスの作製に着手し、今後、膵癌発症におけるRalおよびRalGAPの関与について解析を行う。膵癌はK-Rasの変異がドライブとなって発症する。Ralの下流では、ERK、Akt、RalGEF(Ralの活性化因子)が3つの主要経路とされる。膵癌では、ERKやAktと比べて、Ralが著明に活性化していることが報告されており(Curr Biol, 2006)、どのような膵癌が発症するのか注目される。インスリンの刺激により、Akt依存性にリン酸化され、活性が抑制されることが示されている。リコンビナントRalGAPをAktリン酸化してもin vitroでは活性が変わらなかった。RalGAPのAktリン酸化による局在変化等、解析中である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)