2016 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of molecular targets by analysis of signaling networks in pancreatic cancer
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16H05165
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
古川 徹 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (30282122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 亮太 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (20318059)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 膵臓がん / 分子標的 / 信号伝達経路 / オルガノイド |
Outline of Annual Research Achievements |
膵臓癌は臓器別癌死亡数で第4位であり、年間39000人が罹患し、34000人が死亡していて、5年生存率10%未満と極めて予後不良である。癌の診断、治療においては癌発生進展の分子機構をふまえた分子診療戦略が有効であり、膵癌においても早期の発見・診断,効果的な治療を実現する上で有効な分子標的を同定することが重要である。本研究は膵癌組織よりオルガノイド培養した膵癌細胞の網羅的な分子プロファイリングと分子ネットワーク解析をする事で膵癌細胞の生存、増殖、遊走、浸潤、造腫瘍性に直接関与するエフェクター分子を明らかにし、それらの分子診断治療標的化を検討して、新たな診断バイオマーカー、分子治療標的を同定する事を目的としている。平成28年度は当初計画に従って、切除組織から分離したプライマリーな膵癌細胞のオルガノイド培養とその遺伝子解析を行った。膵癌切除組織より腫瘍部を無菌的に採取し,細切,酵素処理後,BME2マトリックス中でR-spondin, Wnt, EGF, FGF, Noggin, PGF, TGFbeta, N-acetylcystain, Nicotinamide, Gastrinを加えた培地により3次元的に培養、維持,継代を行うことに成功した。培養細胞はボール状に増殖した。オルガノイド培養細胞について標的遺伝子解析を行った。 オルガノイド培養細胞は結腸細胞の培養等で従来の2次元培養細胞に比較してより生体内の状態を反映することが最近の知見で示されており、膵癌診断治療のための分子標的同定に極めて有用と考えられる。また、本年度にはアメリカ膵臓学会にinvited speakerとして参加し,膵腫瘍に関する発表と研究動向の調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画に沿って、オルガノイド培養に成功し,遺伝子解析を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画に沿って進める。
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