2018 Fiscal Year Annual Research Report
Signaling in malaria parasites during erythrocyte invasion
Project/Area Number |
16H05184
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
金子 修 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (50325370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢幡 一英 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (40467965)
麻田 正仁 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 准教授 (40587028)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 原虫 / マラリア / 細胞侵入 / シグナル伝達 |
Outline of Annual Research Achievements |
マラリア原虫の赤血球侵入は宿主体内では必須のステップである。赤血球から放出された原虫は、細胞内小器官から種々の分子を秩序だって放出しながら新たな赤血球表面に接着し、方向転換、密着接合形成、寄生胞形成、赤血球内への移動といった一連の赤血球侵入過程を進める。ところが、細胞内小器官からの分子放出に関するシグナル伝達経路はほとんどわかっていない。本研究では、赤血球侵入期に発現する原虫分子をノックダウン/アウトした組換えネズミマラリア原虫Plasmodium yoeliiを網羅的に作製し、細胞内小器官からの分子放出やCa2+濃度の変化等を指標に、各細胞内小器官の放出調節機序のシグナル伝達経路を明らかにすることを目的とした。 平成30年度以降は、増殖速度が遅い2つのリン酸化関連分子ノックアウト原虫に関する詳細な解析を進めた。最初は偽リン酸化酵素であるが、赤血球侵入期に加えて、転写活性がみられる生殖母体における影響についても検討し、有性生殖できる能力が有意に低下していることを見出した。詳細な解析の結果、通常は鞭毛放出をしている雌性生殖体に赤血球が接着するはずが、このノックアウト原虫では接着が有意に減少していることも見出した。もう1つのリン酸化酵素のノックダウン原虫についてはマイクロネーム分子のAMA1の局在が変化していることを見出し、DiCre/loxP系により条件下ノックアウトができるリン酸化酵素についての解析も進めた。さらに、EBLが関与するシグナル・ネットワークを明らかにするため、EBLと相補的に働く原虫分子の同定を遺伝学的手法で行う実験を推進した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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