2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study of tuberculosis latency and development of anti-tuberculosis strategy by keeping latent state
Project/Area Number |
16H05187
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
松本 壮吉 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30244073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿戸 学 国立感染症研究所, ハンセン病研究センター 感染制御部, 部長 (20392318)
田村 敏生 国立感染症研究所, ハンセン病研究センター 感染制御部, 室長 (40291306)
西山 晃史 新潟大学, 医歯学系, 講師 (80452069)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 結核 / 潜伏感染 / 休眠 / LTBI |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に抗酸菌の休眠現象の鍵分子であるMDP1が、増殖や代謝を抑制することで菌の静止期以降の長期生存に関わることをMDP1の欠失可能な弱毒速育抗酸菌を用いて明らかにし論文発表を行った。この機構は、真核生物にも共通する長寿のメカニズムである「遅発育性」や「低代謝」とも共通していた。MDP1の分子特性について今年度さらに検討を行った。MDP1には細菌に普遍的に存在する核容体蛋白質領域と抗酸菌特有の長大な天然変性領域がある。MDP1の天然変性領域欠失変異体の誘導発現株を作成してその役割を解析した。その結果MDP1が発現するとDNAの凝集が生じ、伴って増殖阻害が認められることが分かった。このDNAの凝集と増殖阻害は、共に天然変性領域を欠失した変異体では誘導できないことが分かった。MDP1は結核第一次選択薬であるイソニアジドの擬似的な抵抗性を誘導するが、その活性も天然変性領域を欠失した変異体では見られないことが分かった。以上の結果から、抗酸菌特有の領域が、遅発育性や休眠誘導などの活性を担っていることが判明した。本研究成果の論文発表(Savitskaya A et al Sci Rep, 2018)を行った。 診断応用については、二次構造を保持した精製法を確立し、無症候の結核菌感染検出の感度を上げることに成功し、成果の論文発表を行った(Ohara et al PLOS ONE 2018)。またマウスと霊長類におけるワクチン試験で結核菌感染に対して充分な防御効果を確認することができた。 結核菌休眠期にも継続して発現する分子についての解析を継続し、遺伝子のクローニング、発現と精製を行い、各精製蛋白質得たのちに抗原性の検証を行った。その結果、結核流行地における試験から、反応性の高い抗原を見いだし、現在論文投稿を行っている。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)
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[Presentation] Long term survival and organization of the genome by the intrinsically disordered histone-like protein in mycobacteria and its application to the diagnosis of asymptomatic tuberculosis.2019
Author(s)
Anna Savitskaya, Shymaa Enany, Yukiko Ohara, Akihito Nishiyama, Yuriko Ozeki, Takehiro Yamaguchi, Tsukasa Mashima, Yoshitaka Tateishi, Masaaki Nameta, Yutaka Yoshida, Shaban A. Kaboso, Haruka Kobayashi, Manabu Ato, Seigo Kitada, Ryoji Maekura, Olga V. Peryanova, Masato Katahira, and Sohkichi Matsumoto
Organizer
日米医学協力計画 抗酸菌症部会
Int'l Joint Research / Invited
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