2018 Fiscal Year Annual Research Report
Designing novel protease inhibitors based on the interference of mouse APOBEC3 with retroviral Gag-Pol autocatalysis
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16H05199
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
宮澤 正顯 近畿大学, 医学部, 教授 (60167757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
博多 義之 近畿大学, 医学部, 講師 (30344500)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | APOBEC3 / レトロウイルス / 宿主因子 / 複製制限 / プロテアーゼ / Gag-Pol前駆体 / タンパク質相互作用 |
Outline of Annual Research Achievements |
シチジンデアミナーゼAPOBEC3は、デアミナーゼ活性に依存せずにレトロウイルス複製を阻害できる。しかし、デアミナーゼ非依存性複製阻害機構の実体は明らかでなかった。我々はマウスAPOBEC3がウイルスプロテアーゼによる構造タンパク質プロセシングと粒子成熟を強く阻害すること、APOBEC3存在下では成熟ウイルス粒子の出芽が抑制されることを発見した。マウスAPOBEC3によるウイルスプロテアーゼ活性阻害の分子機構について、今年度は以下の各点を解明することが出来た: 1)マウスAPOBEC3は、マウスレトロウイルスのプロテアーゼ活性を定量的に阻害するだけでなく、Gag-Pol前駆体タンパク質からのプロテアーゼ切り出しを阻害する。2)マウス胎仔線維芽細胞で生理的に発現する量のマウスAPOBEC3が、Gag-Pol前駆体からのプロテアーゼ切り出しを阻害出来る。3)ウイルスプロテアーゼ活性の阻害にはデアミナーゼ活性中心は必要でない。4)Gag-Pol前駆体からのプロテアーゼ切り出し阻害活性は、APOBEC3のC-末端側半分により担われる。5)プルダウンアッセイによる解析の結果、マウスAPOBEC3はウイルスプロテアーゼの65番から105番のアミノ酸残基の範囲に直接結合すると考えられる。 今年度はこれらの成果を論文にまとめ、学術雑誌に投稿した。また、平成30年10月8日から12日にかけて、淡路夢舞台国際会議場で第30回記念のThe International Workshop on Retroviral Pathogenesis主催し、その中でAPOBEC3及び関連の細胞内ウイルス抵抗性因子に関する特別セッションを設けて、本研究の成果を発表すると共に、世界各国の研究者と討論を行った。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)