2018 Fiscal Year Annual Research Report
冠動脈疾患の診療適格化:循環器領域でのPrecision Medicineの実践
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16H05215
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
香坂 俊 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (30528659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 裕章 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (70409704)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 医療の質 / 冠動脈疾患 / 経皮的冠動脈インターベンション / アウトカム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は 2018年までに冠動脈疾患領域における大規模データの集積を行うことを目的としており、その後、施設レベルでのベンチマーキングの実施、さらに冠動脈インターベンション(PCI)の潜在的リスクとされる出血・腎障害の予測モデルの構築や検証を行うこととしていた。
本事業のため 2018年と2019年の間に二回に渡って米国での作業を行った(Mid-American Heart Institute [MAHI] ならびに Stanford 大学 Department of Cardiology)。MAHI では、主に米国と日本のデータの比較を冠動脈疾患に関して行っており、既に 2019年より互いのデータペースに解析手法を合わせて作業を行っており、そのデータ固定と、初期解析を 2019年冬に終えている。今回のミーティングで論文作成の初期ドラフトに関する議論を行い、コンセプトを日本のデータの Benchmarking の話題を中心とすることなどが決定された。さらに、カルテベースのリスク評価をどのように実際の臨床の場に持ち込む試みがなされているかということに関して様々な事例の紹介がなされた。Stanford 大学では主に心不全症例に対する診療データのアップデートされたコーディングを活用し、Frail指標を軸に据えた新たな予後予測モデルの作成に取り掛かっている。この他、電子カルテ上の情報を用いた米国ニューヨーク州での冠動脈インターベンション手技に関する死亡アウトカムの施行施設へのフィードバックによる長期的な影響に関する解析も進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大規模データの集積に関しては予想通り年間 2500 例程度の登録が進んでいる。さらに出血・腎障害の予測モデルの構築や検証に関しては無事に解析を終了し、論文の作成を行っている。また、二度にわたる渡米しての作業では発展的な内容に関して議論を深めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本事業は循環器分野における Precision Medicine の実践と検証につながっていくものと考えられる。最終年度には各種 Quality Indicator や臨床アウトカムの推移を提示し、研究全体の効果を定量化することを目標としている。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Stroke After Percutaneous Coronary Intervention in the Era of Transradial Intervention.2018
Author(s)
Shoji S, Kohsaka S, Kumamaru H, Sawano M, Shiraishi Y, Ueda I, Noma S, Suzuki M, Numasawa Y, Hayashida K, Yuasa S, Miyata H, Fukuda K.
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Journal Title
Circ Cardiovasc Interv.
Volume: 11(12)
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
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