2018 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis for pro grammed cell death of anuclear platelets and erythrocytes for application of laboratory medicine
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16H05229
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
橋口 照人 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70250917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村永 文学 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (00325812)
丸山 征郎 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任教授 (20082282)
山口 宗一 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (20325814)
大山 陽子 鹿児島大学, 附属病院, 医員 (20583470)
竹之内 和則 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (30646758)
宇都 由美子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (50223582)
原田 陽一郎 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (80464147)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 血小板 / セロトニン / VEGF-A / 肝癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
血小板の凝集能以外の血小板の形質の変化について種々の病態において研究を重ねた。肝癌における癌摘出前後の血小板の形質応答の解析と予後予測としての検査医学への応用の可能性を検討した。その結果、肝癌の摘出術前後の血小板の含有する増殖因子に関する 3つの論文を報告した。肝癌患者における血小板の含有するVEGF-Aは有意に高値であり、骨髄巨核球への低酸素刺激を介さないVEGF-Aの産生刺激のメカニズムの存在を想定した。また、肝癌摘出後における血小板のセロトニン含有量と肝癌再発に有意な“負”の関係を見出しており、核を有さない細胞における新規概念として「癌環境における血小板の“疲労のプロセス”の存在」について仮説を立てた。肝癌摘出4週後の血小板VEGF-Aは摘出肝の体積に相関する。また、肝癌摘出前の血小板セロトニンは高値となるが、肝癌摘出後の血小板セロトニンは摘出前よりも低値となるも、肝癌摘出後の血小板セロトニンと肝癌の再発、予後が“負”に相関している。これまで、肝癌摘出前の血小板セロトニンは高値であることが肝癌の再発に“正”に相関することが報告されていた。今回の我々の“肝癌摘出後の血小板セロトニンの検討”の結果に対して2018年に欧文誌 J Hepatol. (IF: 15.040) より2回、J Cancerより1回のコメントが報告され、肝癌摘出後における血小板セロトニンの予後予測指標としての役割について更に明確にすることが求められた。この学術的背景には、以前に報告された「血小板セロトニンによるウイルス性肝炎の増悪 (Lang PA, et al. Nat Med 2008) があり、今回の我々の知見との関連について更に検討を加える予定である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)