2018 Fiscal Year Annual Research Report
A study on emergency care system on the basis of emergency transports and inhospital care data
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16H05247
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
萩原 明人 九州大学, 医学研究院, 教授 (50291521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野塚 大介 九州大学, 医学研究院, 助教 (50446829)
永田 高志 九州大学, 医学研究院, 助教 (90501809)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 病院外心肺停止 / 救急搬送 / 除細動 / 心肺蘇生 / 通信指令員 / 大相撲 |
Outline of Annual Research Achievements |
今後、わが国では高齢化が進み、救急搬送から治療までを含む救急医療サービス需要の一層の増加が予想される。そこで、本研究では、効率的な救急医療システムの構築に資する知見を獲得する目的で、救急搬送および入院治療データを用い、迅速・適切な救急搬送システムの検討、および、効果的な治療法の検討を行っている。 今年度は救急搬送データおよび入院治療データを用い、患者の病院到着前及び入院後の治療内容と長期予後の関係を検討した。また、我が国の病院外心肺停止患者に関するウツタインデータを用い、病院到着前の救急隊員による除細動器の使用が患者の短期および長期予後に及ぼす影響について検討した。特に、除細動器については波形が単相性と2相性があるが、欧米やわが国では、明確な根拠がないまま、単相性に代わって2相性の除細動器が主流になっている。そこで、除細動器の波形と発病から除細動施行までの時間との交絡及び、除細動器の波形と除細動回数の交絡の有無について詳しく検討した。また、患者が病院外心肺停止を発症した場合、119番通報の後、通報を受けた通信指令員は通報者に蘇生の指示を行う。この通信指令員による指導の有効性について検討した。 欧米では大きなスポーツ大会の際に病院外心肺停止症例が増加することが報告されている。しかし、わが国ではこの点に関する知見が存しない。もしわが国でも同様の傾向が確認されれば、効率的な救急医療システムを構築するうえで、対応を準備する必要がある。そこで大相撲大会やプロ野球日本シリーズ開催中と平時の病院外心肺停止症例の発症件数を比較し、これら大会中に症例が有意に増加することを見出した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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