2018 Fiscal Year Annual Research Report
The evaluation and risk assessment of Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome (SFTS) subclinical infection
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16H05258
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
黒田 嘉紀 宮崎大学, 医学部, 教授 (50234620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
乗峰 潤三 宮崎大学, 産業動物防疫リサーチセンター, 教授 (30627667)
竹内 昌平 長崎県立大学, 看護栄養学部, 講師 (80432988) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 重症熱性血小板減少症 / 不顕性感染 / SFTS / 宮崎県 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は宮崎県および北九州市にてリクルート作業を行なった。2018年度までに宮崎県25自治体の調査は終了したが、一部の自治体については健診予定が他の自治体と重なり調査を実施できなかったため2019年度に実施する予定とした。この時点で宮崎県では6000名弱、北九州市では約200名協力者をリクルートできた。しかし北九州市の目標数は500名であることから2019年度にも行う予定とした。そのため研究費を2019年度に繰り越して宮崎県の自治体と北九州市で調査を継続することとした。 協力者の試料として血清を収集し、ELISA法にてSFTS抗体価を測定(OD値)した。最終結果ではないが、6000名強の協力者のうち陽性者数名を確認した。本研究の目的は不顕性感染の有無について検討することで、不顕性感染は実際に存在することが判明したが、中国の報告で言われている1-2%の不顕性感染率はなく、予想以上に低頻度であることがわかった。ただし、明らかな陽性ではないが、抗体価が陰性よりは高く、陽性より低い対象が存在し、これらの対象を加えれば中国の報告とほぼ同様の不顕性感染率となることも確認した。SFTS感染による抗体価は経年的に低下するという報告があることから、宮崎県も中国と同程度の不顕性感染率ではないかと考えている。ただし最終結果については2019年度に全ての調査と結果を得た後、解析する予定である。 以上から本研究での調査対象者は当初の予定通りリクルートが終了し、調査地域としても当初の予定通り行えた。従って本研究の結果から、SFTS感染が最も多い宮崎県の状況を把握するのに十分な調査が行えたと考える。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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