2016 Fiscal Year Annual Research Report
Significance of cardiovascular risk factors among recent older Japanese aged 75 years or over.
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16H05263
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
大久保 孝義 帝京大学, 医学部, 教授 (60344652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 靖雄 中央大学, 理工学部, 教授 (00134461)
原田 亜紀子 中央大学, 理工学部, 助教 (00451774)
上島 弘嗣 滋賀医科大学, 学内共同利用施設等, 特任教授 (70144483)
淺山 敬 帝京大学, 医学部, 講師 (80431518)
北村 明彦 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (80450922)
山田 美智子 公益財団法人放射線影響研究所, 広島臨床研究部, 主任研究員 (90359456)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 高齢者保健 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、2002年より開始された全国33コホートの大規模研究「日本動脈硬化縦断研究 (JALS)」で長期追跡されている高齢者、特に75歳以上の後期高齢者 13,475名を対象に、高齢者のリスクファクターの特徴と循環器疾患発症・死亡への寄与を定量的に評価することを目的としている。 平成28年度は、2002~2004年にベースライン調査を実施したJALS各コホート集団から提出された死亡、発症例について、2010年末までの死因・発症・病型等を確定し、死亡・発症データベースを構築した。 また、ベースライン調査で測定した各種危険因子 (身体測定項目、血圧値、脈拍、糖脂質代謝指標等)および問診項目(既往、服薬状況、食事調査、身体活動調査(家事、運動以外の余暇活動など低強度活動を含む)、睡眠時間、飲酒、喫煙)と総死亡、循環器疾患発症・死亡 (脳卒中、心筋梗塞)との関連を性・年代別(中高年(65歳未満)、前期高齢者、後期高齢者)に検討した。加えて、ベースライン調査で測定した血圧値について性・年代別に詳細な分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
死亡例データベース構築 (2010年末で5,935例): 生死、転居日、死亡日の情報は、JALS各コホートからJALS中央事務局に提出されている。その情報をもとに、人口動態統計の二次利用使用申請を行い、市町村、性別、生年月日、死亡日をキー変数として照合し、死因を確定した。 発症例データベース構築 (2010年末で脳卒中2,437例、急性心筋梗塞444例、疑い例を含む): JALS参加コホートでは、標準化した発症定義、発症登録項目を用いて、発症登録が実施されている。初発例に限らず、再発例も登録している。脳卒中については、病型だけでなく詳細な梗塞・出血の発症部位についても登録している。これらをもとに、循環器疾患発症の判定を行い、発症・病型等を確定した。特に、脳卒中の病型について詳細に分析を行い報告した。 ベースライン調査で測定した各種危険因子および問診項目と総死亡、循環器疾患発症・死亡 (脳卒中、心筋梗塞)との関連:性・年代別(中高年(65歳未満)、前期高齢者、後期高齢者)に検討した。特に、イベント数が多い脳卒中について病型別に詳細な検討を行い、高血圧・糖尿病・喫煙・心房細動は、前期高齢者・後期高齢者のいずれにおいても脳梗塞の有意なリスクとなるものの、慢性腎臓病は前期高齢者においてのみ脳梗塞の有意なリスクとなる(交互作用のp<0.01)こと、高脂血症の存在は前期高齢者・後期高齢者のいずれにおいても脳出血の有意なリスクとなること、やせた体格は後期高齢者においてのみ脳出血の有意なリスクとなる(交互作用のp=0.02)こと、等の知見を得た。 ベースライン調査で測定した血圧値: 性・年代別に詳細な分析を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度に構築したデータベースをもとに、性別・年代別・疾患別に、予測に有用な測定項目・問診項目を明らかにする。それに基づき、後期高齢者に有用な測定・問診項目を提案する。 これらの解析に際して、競合リスク解析、欠損値の処理、ベイズ流手法による外部情報の活用など新しい統計手法についても検討する。 また、古典的リスクファクターに加え、認知症、サルコペニア、Frailty, 心房細動など、後期高齢者に多く認められる疾病との関連が報告されているリスクファクターに着目し、測定を継続的に行っているコホートを中心として、循環器疾患発症・死亡との関連を検討する。 世界に類を見ないスピードで超高齢社会が進行しつつある我が国から、高齢者のリスクファクターの特徴とこれらの循環器疾患発症・死亡への寄与を定量的に示し、今後の社会保障の在り方を提示することは、我が国のみならず国際的にも先駆的かつ意義の大きな試みである。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Blood pressure, heart rate, and double product in a pooled cohort: the Japan Arteriosclerosis Longitudinal Study (JALS).2017
Author(s)
Asayama K, Hozawa A, Taguri M, Ohkubo T, Tabara Y, Suzuki K, Ando T, Harada A, Ohashi Y, Ueshima H, Toyoshima H, Imai Y.
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Journal Title
Journal of Hypertension
Volume: in press
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
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