2016 Fiscal Year Annual Research Report
複合慢性疾患患者の治療アドヒアランス向上を目指したメンタルアプローチ
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16H05270
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
伊藤 弘人 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 社会精神保健研究部, 部長 (80291714)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 心不全 / メンタルヘルス / アドヒアランス / 地域医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
採択後に早速研究実施の準備を進めておりましたが、平成28年度後半に不測の事態が続きました。特に、調査医療機関においてやむを得ない事情で複数の担当職員が退職したこと、また使用を予定していた尺度の権利保有者から使用延期指示がありましたことは、本研究計画の骨格に影響する深刻な事態でした。ともに本研究とは関連のない事情でありますが、これらの事態を総合的に勘案し、残念ながら本研究の実施の断念を判断いたしました。なお、次にご報告申し上げる初年度の成果は、公表予定であることを申し添えます。お詫び申し上げるともに、ご支援に感謝申し上げます。1)多施設臨床研究の枠組みの構築医療機関において、本研究の対象患者をリクルートできる方法を確立しました。対象患者は、かかりつけ医療機関で糖尿病または心不全の診断で治療受けており、身体疾患とメンタルヘルス上の問題を合併している患者です。特に「メンタルヘルス上の問題」の評価が難しいため、研究を通じて考察を深め、精神科医療への紹介で患者への治療効果が期待できる可能性という基準を開発しました。2)評価方法の開発と地域治療モデルの提示 本研究で予定していた服薬アドヒアランスを評価する主要評価尺度は、権利保有者から本研究とは関連のない理由で使用延期指示があったため、本研究の遂行が困難となりました。しかし、副次的に評価する来院の有無に関する評価方法は、実施可能な程度に準備を終えました。また、糖尿病と治療に関する負担感に加え、検査値を評価・記録する方法の準備を終了しています。 今回、検証研究を行うことはできませんでしたが、構築した「多施設臨床研究の枠組み」は臨床研究基盤整備に資するモデル例として臨床研究領域の関係者へ、また提案した「評価方法」は地域治療モデル支援例として自治体関係者等へ提案させていただく所存です。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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