2018 Fiscal Year Annual Research Report
Molecular mechanism of DNA methylation-mediated epigenome memory and its functional implications
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16H05331
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小川 佳宏 九州大学, 医学研究院, 教授 (70291424)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | DNAメチル化 / エピゲノム記憶 / HNF4α |
Outline of Annual Research Achievements |
胎仔期~乳仔期のマウス肝臓において変化する糖新生関連遺伝子の転写を制御する核内受容体型転写因子であるHNF4αに焦点を当てて、標的遺伝子である糖新生関連遺伝子のHNF4α依存的DNA脱メチル化の分子機構を検討した。乳仔期のマウス肝臓においてHNF4αのDNAメチル化が生後2日齢(D2)に比較して生後16日齢(D16)で低下していることを見出した。標的遺伝子である糖新生関連遺伝子(Pck1、G6pc)の遺伝子プロモーター領域のDNAメチル化の解析により、E18.5~D28にかけてDNA脱メチル化が徐々に亢進していた。更にDNAメチル化の程度と遺伝子発現が逆相関することを確認した。以上により、HNF4αが乳仔期における糖新生関連遺伝子のDNA脱メチル化を制御する可能性が示唆された。今後、肝臓特異的HNF4α欠損マウスを作出し、Pck1とG6pcのDNA脱メチル化におけるHNF4αの機能的意義を解析する予定である。 乳仔期のマウス肝臓におけるHNF4α蛋白質複合体に含まれるエピゲノム制御因子を探索した。クロマチン免疫沈降法と質量分析法を組み合わせることにより高メチル化状態であるD2と低メチル化状態のD7の肝臓抽出物を用いてHNF4αと相互作用する蛋白質を網羅的に解析した結果、D2では379、D7では528の蛋白質を同定した。これらのうちD2からD7にかけて増減する3種類のエピゲノム制御因子を同定した。今後、乳仔期から成獣期に至るHNF4α標的遺伝子プロモーター領域におけるエピゲノム制御因子の結合とDNAメチル化状態の経時変化を解析する予定である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)