2018 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of molecular mechanism and therapeutic target of Chronic Mucocutaneous Candidiasis
Project/Area Number |
16H05355
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
岡田 賢 広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 講師 (80457241)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津村 弥来 広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 研究員 (80646274)
山本 卓 広島大学, 理学研究科, 教授 (90244102)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 慢性皮膚粘膜カンジダ症 / STAT1 / 機能獲得型変異 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性皮膚粘膜カンジダ症(CMCD)は、皮膚・爪・外陰部・口腔粘膜を主病変とし、慢性・反復性にカンジダ感染症を呈するPIDで、IL-17シグナル伝達障害が主要な原因となる。本症患者の約半数でSTAT1遺伝子の機能獲得型(GOF)変異を認める。近年STAT1-GOF変異を持つ患者が、CMCD以外にウイルス、細菌などの多彩な病原体に対して易感染を示すことが明らかとなった。さらに、一部の重篤例に対して造血幹細胞移植が試みられるが、移植後3年の全生存率は40%と予後が必ずしも良好で無いことが示されている。そのため、重症例に対する治療法の確立が喫緊の課題であり、病態解明とそれに基づく治療法の開発が求められている。 本年度は、STAT1-GOF変異を持つ患者の病態解明とそれに基づく治療法の開発を目的に、STAT1-GOF変異の一つであるR274Q変異を導入したノックインマウス(STAT1-KIマウス)を作製し、その解明に取り組んだ。STAT1-KIマウス由来のリンパ球は、IFN-γ刺激に対するSTAT1のリン酸化過剰を示した。さらに、カンジダを経口投与したところ、小腸におけるTh17細胞の減少、糞便中のカンジダ排泄の増加を認め、STAT1-GOFマウスがカンジダに対する易感染性を示すことが明らかとなった。一連の研究結果から、STAT1-KIマウスはSTAT1-GOF変異を持つ患者の病態を反映した疾患モデルマウスになり得ると考えた(Tamaura M, et al. 論文投稿中:本研究資金についての謝辞あり)。今後、STAT1-KIマウスを用いた本症の病態解明、治療法の開発への展開を予定している。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(26 results)