2018 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of biological model using iPS cells derived from AD/HD individuals
Project/Area Number |
16H05376
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
曽良 一郎 神戸大学, 医学研究科, 教授 (40322713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青井 貴之 神戸大学, 科学技術イノベーション研究科, 教授 (00546997)
菱本 明豊 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (50529526)
朴 秀賢 神戸大学, 医学研究科, 講師 (60455665)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ドーパミン / 脳神経疾患 / 発生・分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
・iPS細胞の作成・培養:前年度までの研究計画(AD/HDのiPS細胞を用いた生物モデルの解析)において作成したAD/HD患者由来のiPS細胞を培養した。健常者由来のiPS細胞は理化学研究所バイオリソース研究センターから提供を受けた細胞を使用した。いずれの細胞も、培養を維持し実験に必要な数を得ることに成功した。 ・iPS細胞からドーパミン神経細胞への分化誘導:先行研究で報告されたSDIA法を用い、健常者およびAD/HD患者由来の細胞からドーパミン神経細胞に分化誘導す ることに成功し、更に免疫染色によりドーパミン神経特異的な蛋白質の発現を確認した。しかしながら、PA6細胞上にiPS細胞を播種するSDIA法では神経細胞のみを分離することが困難で、またドーパミン神経の生存率がPA6細胞の状態に影響を受けるため、再現性よく実験結果を得ることが困難であった。このためドーパミン神経の解析は十分に行えず、効率的に得られるよう実験方法の見直しが必要であった。 ・iPS細胞から大脳皮質様組織への分化誘導:先行研究で報告されたSFEBq法を用い、健常者およびAD/HD患者由来の細胞から大脳皮質様組織に分化誘導することに成功した。免疫染色を用いた解析により、大脳皮質様構造のうち、神経細胞の層である皮質板の厚さと、そこに含まれる神経細胞の数に差があることを見出した。この結果は発生初期の大脳皮質の発生が遅いことを示唆するものであり、MRIを用いた先行研究の結果と一致すると考えられる。本研究の成果が、AD/HDの生物モデルとして利用可能であるか、更なる検証が必要である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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