2018 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the microRNA-mediated RNA networks in castration resistant prostate cancer and development of innovative treatments
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16H05462
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
市川 智彦 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (20241953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 直彦 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50345013)
坂本 信一 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (70422235)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 前立腺癌 / 癌抑制 / 転移抑制 / 去勢抵抗性 / microRNA / 泌尿器癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
microRNAではguide鎖が遺伝子発現を制御し、相補的な配列であるpassenger鎖は関与しないとされていた。昨年度までに実施した次世代シークエンサーを用いた解析により、passenger鎖であるmiR-145-3pが去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)において発現が低下しており、癌抑制型microRNAとして機能していることを示した。本年度はこれらをさらに進めることにより、以下に示すような成果を得た。Passenger鎖であるmiR-99a-3pを発現させると、前立腺癌細胞の増殖能、遊走能、浸潤能が有意に抑制された。またmiR-99a-3pが標的とする分子としてNon-SMC condensin I complex subunit G (NCAPG)を同定した。NCAPGはmiR-99a-3pによって直接制御されており、CRPCの診断や治療標的に応用可能である事を明らかにした。これらの成果をCancer Medに発表した。 miR-455-5p(passenger鎖)ならびにmiR-455-3p(guide鎖)では、The Cancer Genome Atlasデーターベースを利用して、標的とする遺伝子の一つとしてPIR (pirin)を同定した。PIRはホルモン感受性前立腺癌(HSPC)ならびにCRPCの分子マーカーや治療標的になる可能性を示した。これらの成果をMol Oncolとして発表した。CRPCにおいて、miR-199a/b-3pによって制御される癌遺伝子としてnon-SMC condensin I complex subunit Hをコードする遺伝子を同定した。The Cancer Genome Atlasデーターベースを解析することにより、 non-SMC condensin I complex subunit Hの高発現は不良な無疾患生存率と有意に関連していることを示した。これらの成果をInt J Urolに発表した。前立腺癌の臨床症例についてもデータをまとめ英文誌に論文発表した。その他の泌尿器癌においてもmicroRNAに関する解析を行い英文誌に論文発表した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)