2016 Fiscal Year Annual Research Report
生殖とエクソソーム:卵成熟、受精、胚発生、着床におけるクロストーク機構の解明
Project/Area Number |
16H05475
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
浜谷 敏生 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60265882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 満稔 東京歯科大学, 医学部, 助教 (40383864)
阿久津 英憲 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 生殖医療研究部, 部長 (50347225)
宮戸 健二 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 細胞医療研究部, 室長 (60324844)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | エクソソーム / miRNA / 卵胞 / 胚盤胞 / 子宮内膜 / 培養液 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画は慶應義塾大学医学部倫理委員会の承認を得た(承認番号20150473)。 1-1. 着床期のヒト子宮内腔洗浄液については、採取方法に関して検討を加えた(サイトコレクトの試用)。 2-1. 採卵時に大卵胞より回収される卵胞吸引液を卵胞それぞれについて1つのサンプルとして凍結保存を行っており、卵胞液中のエクソソーム内のmiRNA網羅的解析およびタンパク質プロファイリングは2017年度に開始する予定である。 4-1. 顕微授精後に1個の受精卵をsingle step mediumの30-ul dropに入れ、5日間培養液は交換せずに胚盤胞期まで培養して形態良好胚盤胞(内細胞塊および栄養外胚葉のグレードがいずれもB以上)が得られた場合に、使用済み培養液を回収し、1つの胚それぞれについて1つのサンプル(~25 ul)として凍結保存した。使用済み胚盤胞培養液と胚を入れずに同様に培養したコントロール培養液について、RNA-seqによりmiRNA網羅的解析を行った結果、胚を入れた培養液では、胚を入れないコントロール培養液に比べて多数のmiRNAの濃度が有意に高かった。このことから、胚から放出されるmiRNAが多数存在することが明らかとなった(e.g. has-let-7b, 7c, 7f, 7i, has-mir-181a, 181b, 182, 192, 21, 202, 28, 302a, 30e, 371a, 373, 423, 509, 512, 873, 92a, 92b)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理委員会の承認、臨床サンプルの収集および保存方法の確定に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、患者様に丁寧に説明をし同意を得た後、研究デザインに叶った臨床サンプルの収集を着実に進めるとともに、少ないサンプル数でプレリミナリーな解析を進め、確実な解析プロトコールを確定する。
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[Journal Article] Factors affecting pregnancy outcomes in young women treated with fertility-preserving therapy for well-differentiated endometrial cancer or atypical endometrial hyperplasia.2016
Author(s)
Inoue O, Hamatani T, Susumu N, Yamagami W, Ogawa S, Takemoto T, Hirasawa A, Banno K, Kuji N, Tanaka M, Aoki D.
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Journal Title
Reprod Biol Endocrinol.
Volume: 14
Pages: 2
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Presentation] 次世代培養液を考える2016
Author(s)
浜谷敏生
Organizer
第54回東北生殖医学会総会・学術講演会
Place of Presentation
岩手医科大学創立60周年記念館(盛岡市)
Year and Date
2016-10-15 – 2016-10-15
Invited
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