2017 Fiscal Year Annual Research Report
SJS/TENの発症機序ならびに病態解明に向けた戦略的研究
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16H05488
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
外園 千恵 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30216585)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 茂 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30116024)
上田 真由美 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60398386)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 薬疹 / 病態 / 微生物感染 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度に計画し実施した研究内容について、項目別に下記に要約する。1) 脂質メディエーターの関与の検討については、慢性期Stevens-Johnson症候群患者の血漿の脂質代謝物を、脂質メタボロミクスにて網羅的に解析し、健常者やアトピー性皮膚炎の患者と比較し、慢性期Stevens-Johnson症候群特異的に変化している脂質代謝物を複数見つけて論文発表を終了している。2) 血液および涙液のプロテオミクス解析については、慢性期Stevens-Johnson症候群患者の血液や涙液中のサイトカインをサイトカインビーズアッセイにて網羅的に解析し、健常者やアトピー性皮膚炎の患者と比較し、慢性期Stevens-Johnson症候群特異的に変化しているサイトカインを複数見つけて、論文発表を行った。3) 眼組織・細胞における遺伝子・タンパク発現の解析についても、新しく見出したStevens-Johnson症候群疾患関連遺伝子IKZF1のタンパクが眼表面組織や細胞に発現していることを世界で初めて見出し、論文発表を行った。4)遺伝素因の解析についても、次世代シークエンサーを用いたStevens-Johnson症候群患者の4家系(患者ならびにその両親)の全エキソーム解析が終了し現在論文作成を進めている。5)発症機転および病態における微生物感染の関与については、慢性期の進行と眼表面の保菌との関係について解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
多くの成果も報告しおおむね順調に進展している
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Strategy for Future Research Activity |
研究内容について、今後の研究の推進方策について項目別に下記に要約する。 1) 脂質メディエーターの関与の検討については、もうすでに成果を国際論文に投稿して形になっている。2) 血液および涙液のプロテオミクス解析結果については、論文を作成し、成果として報告している。3) 眼組織・細胞における遺伝子・タンパク発現の解析についても、そのほか必要な解析を行い、論文にまとめた。4)遺伝素因の解析についても、終了した4家系の全エキソーム解析の結果を、しっかり解析している。
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Research Products
(22 results)