2018 Fiscal Year Annual Research Report
Discovery of the novel targets for tongue cancer
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16H05547
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
本田 一文 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, ユニット長 (10260936)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 泰昌 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (00296708)
吉本 世一 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 科長 (00462242)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 舌がん / ACTN4 / 遺伝子増幅 / FISH |
Outline of Annual Research Achievements |
早期舌がんにおける後発遠隔転移は、予後不良を規定する因子となる。口腔がんの遠隔転移や再発を予測するバイオマーカーを確立できればがんの個性に立脚した術後療法やフォローアップメニューなどの個別化医療を提示できる可能性がある。また転移の制御は、口腔がんの予後の改善に貢献することが予測される。 われわれはがん細胞の転移・浸潤に重要な細胞突起形成に必須なアクチン束状分子アクチニン4(遺伝子名 ACTN4)の単離・同定に成功した。ACTN4の機能抑制により細胞運動能を低減させリンパ節転移や肺転移を抑制することを、免疫不全動物を用いて実証してきた。さらに、GCP基準で独自に作成されたFISHプローブでACTN4のコピー数を確認したところ肺がん、膵がん、卵巣がん、唾液腺がんで、ACTN4の遺伝子増幅患者は正常コピー数患者に比較して予後不良であることを発見し、がん転移能評価のバイオマーカーとしての概念を確立してきた。今回、I/II期舌がんでACTN4のゲノムコピー数をFISH法で確認した。REMARKガイドラインに従い、I/II期舌がん患者をレトロスペクティブにACTN4の遺伝子コピー数とタンパク質発現を確認したところ、ACTN4遺伝子増幅とタンパク質発現は、後発頸部リンパ節転移と統計学的有意差をもって相関していてた。タンパク質強発現症例は、原発切除後、頸部リンパ節転移が有意に確認できるが、転移巣確認後に頸部かく清術を施行しても十分に全生存期間の延長ができるが、原発巣にACTN4遺伝子増幅が観察されると、転移確認後のかく清では、予後の延長が見込めないことを明らかにした。I/II期舌がんの手術法戦略決定に有用なバイオマーカーである可能性を示した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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