2017 Fiscal Year Annual Research Report
The association between oral health and minor cognitive impairment (MCI): contribution of MCI prevention on dementia
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16H05556
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
相田 潤 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (80463777)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 龍生 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 教授 (20252984)
近藤 克則 千葉大学, 予防医学センター, 教授 (20298558)
坪谷 透 東北大学, 歯学研究科, 助教 (30650650)
小坂 健 東北大学, 歯学研究科, 教授 (60300935)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 口腔保健 / 疫学 / 軽度認知障害 / 認知症 / 口腔と全身の健康 |
Outline of Annual Research Achievements |
世界的に高齢化が進展しており、高齢者におおい認知症への対策が急がれている。高齢化の進む日本では認知症有病者数は増大しつづけており、厚生労働省によると2025年には700万人(5人に1人)が認知症を有すると推測されている。認知症は突然発症するのではなく、健常な状態から軽度認知障害(MCI)、そして認知症と段階を経て発症するため、認知症に至る前のMCIの状態をスクリーニングで発見する必要性が重視されている。口腔の健康は歯周病による慢性炎症や、会話やコミュニケーションなどの社会的機能を通して認知症発生に関連すると考えられる。そこで口腔機能とMCIの関連を検討することを研究の目的とした。平成28年度に質問紙を作成し、日本老年学的評価研究プロジェクトの一環として高齢者を対象とした疫学調査を実施し、口腔の健康や認知機能についてのデータを得た。平成29年度に詳細な各変数ごとの欠損値や外れ値を処理したデータクリーニングを実施し、解析用の大規模解析用データベースを作成した。要介護認定や認知症のない148,392人の65歳以上の高齢者のデータが解析用データベースに含められた。「いつも同じことを聞く」、「今日が何月何日かわからない時がある」、「物忘れが多い」の3つの質問に1つでも当てはまるものを主観的なMCIがありと定義した。男性47.0%、女性53.0%で平均年齢は73.7歳(SD=6.0)の対象者の内、MCIがありの者は47.6%であった。今後詳細な解析をさらに進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度の遅れを取り戻し、順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
口腔機能とMCIの関連について、因果推論を実施するための疫学的な解析を進めていく。
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