2016 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の再生可能な海馬ネットワーク機能変化に及ぼす口腔環境の影響
Project/Area Number |
16H05560
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Research Institution | Seijoh University |
Principal Investigator |
久保 金弥 星城大学, リハビリテーション学部, 教授 (00329492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹栗 健一 自治医科大学, 医学部, 講師 (10235286)
飯沼 光生 朝日大学, 歯学部, 教授 (70184364)
高橋 徹 福岡女子大学, 人間環境学研究科, 准教授 (80324292)
小野塚 実 日本体育大学, 保健医療学部, 教授 (90084780)
東 華岳 産業医科大学, 医学部, 教授 (20273146)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 口腔環境 / デフォルトモードネットワーク / 神経心理学的検査 / 磁気共鳴画像法 / 脳内ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
歯が20本以上残っている高齢者は歯が抜けたままの高齢者や義歯を使用している高齢者に比べて、認知症になりにくいという調査結果が報告されている。そこで、本研究では、一般健常高齢者を対象に、安静時機能的磁気共鳴画像法と神経心理学的検査を用いて、海馬の萎縮に先行して起こるデフォルトモードネットワークの減衰を計測し、認知機能の変化と口腔環境の関連性を神経科学的に検討する。星城大学をはじめとする倫理申請を行い、本研究課題が承認された。研究協力施設の研究協力者、研究分担者および連携研究者間での検討・調整により安静時機能的磁気共鳴画像法の撮影条件の設定を終えた。また、研究代表者、研究分担者、研究協力者間において口腔環境調査(残存歯数、義歯装着状況)、神経心理学的検査(認知機能検査、前頭葉機能検査)の内容の確認と具体的な実施手法の統一を終えた。引き続いて、インフォームドコンセントにより同意の得られた高齢被験者を対象に安静時機能的磁気共鳴画像法による安静時脳活動の撮像と口腔環境調査および神経心理学的検査のデータ収集を始めた。得られたデータをもとにデフォルトモードネットワークの解析方法を研究代表者、研究分担者および連携研究者間で検討し、分析を始めた。今後被験者数を増やしていく予定である。口腔環境調査に関しては、どれくらいの硬さのものをどの程度食べることができているのか等を考慮した調査の実施を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
倫理申請、協力病院での安静時機能的磁気共鳴画像法の撮影条件、神経心理学的検査、口腔環境調査等の具体的な手法の統一も終え、被験者のデータ収集を始めた。おおむね予定通りに進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
被験者募集を行い、データ収集を進めていく予定である。
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