2017 Fiscal Year Annual Research Report
ヘルスリテラシーとストレス対処力の形成により生涯学び成長する介入モデルの開発
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16H05569
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
中山 和弘 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50222170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安酸 史子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 内科学, 教授 (10254559)
本城 由美 (佐居由美) 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (10297070)
戸ヶ里 泰典 放送大学, 教養学部, 教授 (20509525)
瀬戸山 陽子 東京医科大学, 医学部, 講師 (20649446)
石川 ひろの 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (40384846)
孫 大輔 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (40637039)
米倉 佑貴 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (50583845)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ヘルスリテラシー / 看護情報学 / 健康性正論 / sense of coherence / 保健医療社会学 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、1.ヘルスリテラシー向上のために有望とされる海外の介入の理論的分析、2.日本で実施されている既存の介入について調査の実施、3.高いヘルスリテラシーとストレス対処力の人々を対象とした調査の実施、4.ヘルスリテラシーと情報源、サポート資源、健康情報の見極め方について実施した質問紙調査の分析に取り組んだ。 1.ヘルスリテラシー向上のために有望とされる海外の介入の理論的分析:EUでは2012年にHLS-EU-Qという世界初の包括的な質問紙を開発し、国際比較調査を実施している。翌年にはWHO欧州事務局から"Health literacy: The solid facts"でエビデンスをまとめて発刊し世界をリードしている。国際プロジェクトIROHLAはその一環で、介入を検討する材料として最適である。さら に、介入の幅広い普及を目的としており、日本での普及について検討した。 2.日本で実施されている既存の介入について調査の実施:日本で既存の介入として、セルフマネジメントプログラムを実施している、日本慢性疾患セルフマネジメント協会に調査を実施した。 3.高いヘルスリテラシーとストレス対処力の人々を対象とした調査の実施:特に介入を受けずとも、学び自立している高齢者が、人生で培った知恵や経験を社会に還元する活動を行っている、一般財団法人ライフ・プランニング・センターの『新老人の会』の会員を対象に、インタビュー調査及び質問紙調査を実施した。 4.ヘルスリテラシーと情報源、サポート資源、健康情報の見極め方について実施した質問紙調査の分析:人がどのような情報源から、どのような資源を活用し、健康情報を見極めているか、ヘルスリテラシーとの関連を明らかにするため質問紙調査を実施した結果の分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査や介入モデルの開発に着手している。
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Strategy for Future Research Activity |
1)ヘルスリテラシー向上のために有望とされる海外の介入の理論的分析:日本での普及について今年度も継続して検討する。 2)日本で実施されている既存の介入について実施した調査結果の分析:H29年度に実施した調査について、今年度も引き続き、新規ベースライン及びフォローの調査を継続する。 3)高いヘルスリテラシーとストレス対処力の人々を対象とした調査結果の分析:H29年度に実施した質問紙調査の結果を分析する。 4)女性の健康関連学習グループへのヘルスリテラシー向上に関するインタビュー調査:女性の健康関連について主体的に学習するグループに対し、ヘルスリテラシー向上に関するインタビュー調査を実施する。 5)ヘルスリテラシーと情報源、サポート資源、健康情報の見極め方について質問紙調査:実施した質問紙調査について、今年度も引き続き、分析を実施する。 6)テーラーメード形式情報提供サイトの構築:EUで開発された包括的なヘルスリテラシー尺度HLS-EU-Q47の日本語版とSOC質問紙に回答することで、不足している力を診断し、各自に合わせたテーラーメードな形で利用可能な場や資源、ネットワークの情報を提供できるサイトを構築する。
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