2020 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病患者セルフケア能力測定ツールを活用した外来患者用ICT看護システムの開発
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16H05575
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
清水 安子 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50252705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
脇 幸子 大分大学, 医学部, 准教授 (10274747)
黒田 久美子 千葉大学, 大学院看護学研究院, 准教授 (20241979)
石井 秀宗 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (30342934)
瀬戸 奈津子 関西医科大学, 看護学部, 教授 (60512069)
正木 治恵 千葉大学, 大学院看護学研究院, 教授 (90190339)
内海 香子 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (90261362)
中尾 友美 千里金蘭大学, 看護学部, 教授 (90609661)
高橋 慧 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10894941)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | セルフケア能力 / QOL / 糖尿病 / 評価指標 |
Outline of Annual Research Achievements |
包括的なセルフケア能力スケールの患者教育への活用を検討する全段階として、A病院の糖尿病外来通院中の糖尿病患者180名に質問紙調査を実施した。 分析対象は、欠損値のない139名を対象とし、対象者は、平均年齢62.8±11.7歳、71名(51.0%)が男性であった。2型糖尿病患者は117名(84.2%)で、22名(15.8%)は1型糖尿病であった。 セルフケア能力の要素ごとにどのような対象の特徴があるかを調査した分析では、単回帰分析の結果から8つの要素のうち5つの要素で性別、年齢に有意な関連が見られたため、性別と65歳未満と以上で4つの群に分け、その特徴を分析した。その結果、65歳未満の男性の群でセルフケア能力の総合得点が最も低く、モニタリング力や自分らしく自己管理する力の育成が課題であると考えられるなど、HbA1cや糖尿病のタイプのみでは明らかにならない支援の方向性が見いだせた。 また、セルフケア能力の要素とSF-12によるQOLとの関連を調査した分析では、QOLの精神的側面(MCS)で有意な関連が見られため、年齢層別(65歳未満、65歳以上)、男女別の4グループにわけ、重回帰分析を行った。その結果、QOLの精神的側面には、65歳未満の男性群ではストレス対処力のみが関連していたが、それ以外の群では、サポート活用力、応用調整力、自分らしく自己管理する力といった能力もQOLの精神的側面に影響している結果が示された。これらのことから、血糖値といった身体的指標での評価に加え、セルフケア能力の視点からの評価を加えることで、セルフケア能力を高める支援を通して、QOLの向上にもつながる支援が可能となることが示唆された。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] Relationship between factors of self-care ability in adults with diabetes and QOL,2021
Author(s)
Kei Takahashi, Chizuko Takeishi, Chiyo Tsutsumi, Tomomi Nakao, Yuichi Sato, Yuji Uchizono, Nunoi Kiyohide, Yasunori Tabira, Yasuko Shimizu
Organizer
DF Virtual Congress, 6-11 December, 2021, Web
Int'l Joint Research
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