2016 Fiscal Year Annual Research Report
妊婦のアドヒアランスを促進する冷え症改善支援モデルの開発
Project/Area Number |
16H05589
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
中村 幸代 横浜市立大学, 医学部, 教授 (10439515)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 成子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (70157056)
星野 崇宏 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (20390586)
大久保 菜穂子 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (80317495)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 冷え症 / アドヒアランス / 妊婦 |
Outline of Annual Research Achievements |
冷え症は、わが国の妊婦の約7割に存在する異常分娩のリスクファクターで、その改善は焦眉の課題である。冷え症改善支援において妊婦のアドヒアランスを促進することが必須であるため、本研究は、妊婦のアドヒアランス促進を主軸に冷え症改善の統合セルフケアプログラムの開発を行うことを目的としている。 H28年度は、文献検討・HPの作成、海外での情報収集を目標としている。また、その基盤となる先行研究の公表である。H28年度の成果として、専用のHPを作成して研究内容の公表をおこなった。また、東洋医学では冷え症が一般的であり、妊産婦に対する冷え症ケアを積極的に実施している「台湾」の病院の医療者への調査を実施した。一方で、西洋医学で認識の乏しい冷え症の実態について、フィリピンにおける冷え症の実際を調査した。その結果、台湾では「冷え症」の概念が存在しており、病状ではなく自覚症状として捉えられていた。また冷え症を自覚した場合には、衣類で調整するなどの対症療法を行うが、根本的な治療は食事であると考えられていた。フィリピンの調査では、4名の妊婦に調査を実施した。冷えの自覚について、1名のみが冷えを自覚しており、残りの3名は自覚がなかったが、研究者らの触診では協力者全員の手足や腹部は冷えていた。また協力者全員が「冷え症」という言葉を認識していなかった。 以上の結果から、海外での冷え症の実態を今後の統合セルフケアプログラムの開発の基盤となることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
H28年度は、文献検討・HPの作成、海外での情報収集を目標としていた。 HPの作成は完了したが、情報収集すべてを終了することができなかった。 また、【面接調査】助産師・妊婦の声を聞く、【統合セルフケアプログラム案の開発】が遅れている。 さらに、、その基盤となる先行研究の公表についても、現在1/2ほどの進捗状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
モデル開発にあたり、助産師が勤務する施設において、冷え症ケアの現状を全国調査しニーズと実態を把握する。また、冷え症研究会を通して、意見交換を行う。以上を基盤として、妊婦のアドヒアランス促進を主軸に冷え症改善の統合セルフケアプログラムの開発を行う。
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Research Products
(8 results)