2018 Fiscal Year Annual Research Report
妊婦のアドヒアランスを促進する冷え症改善支援モデルの開発
Project/Area Number |
16H05589
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
中村 幸代 横浜市立大学, 医学部, 教授 (10439515)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 成子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (70157056)
星野 崇宏 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (20390586)
大久保 菜穂子 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (80317495)
竹内 翔子 横浜市立大学, 医学部, 講師 (00758261)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 妊婦 / 冷え症 / 支援モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、看護職の冷え症に関する知識の向上を目的とした、デジタルコンテンツを活用した『看護職版:冷え症教育プログラム「冷Yale(エール) 」』を開発し、冷え症の知識ならびに冷え症ケアの意識向上への有効性を評価することである。本研究の意義は、周産期医療に関わる看護職の冷え症に対する知識と意識の向上にむけたプログラムを作成することで、妊婦への冷え症ケアの提供につながることである。 2019年度は、2018年度から実施しているデータ収集の継続と必要な数のデータを確実に収集し、データ収集を終了することである。これについては、必要なサンプルサイズを収集することができた。詳細は、総リクルート数169名のうち、145名が研究参加に同意し最終的に、介入群68名、対照群62名、合計130名を分析の対象とした。そして、データクリーニング・データ分析を実施し、評価を開始した。結論として、プライマリーアウトカムである『看護職版:冷え症教育プログラム「冷Yale(エール) 」』を実施する群は、実施しない群と比べて、実施終了1週間後の冷え症に関する知識が有意に(p<0.05)向上する。は支持される可能性が高い。結果は、論文投稿の準備中である。 さらに、本研究の基盤となっている妊婦健診に携わる看護職の冷え症ケア実施の実態と影響要因の研究をまとめたものを日本助産学会誌に投稿し原著で受理された。また、第39回日本看護科学学会学術集会で発表した。そして、本研究で得た知見をさらに発展させる次の基盤研究Bに応募した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年度は本研究の最終年度であった。前年度までにデータ収集を終える予定であったが、研究協力施設(データ収集施設)の責任者が変更になるなどの理由で、必要なサンプルサイズの目標を達成するために他施設をあらたに開発した。そのため、データ収集の終了時期が延長し、2019年度予定していた、研究結果の分析や論文執筆・投稿の時期も先送りとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、研究結果を分析して専門の学術誌へ投稿する。本年実施したプログラム開発の事前調査である「妊婦健診に携わる看護職の冷え症ケア実施の実態と影響要因」ならびに「看護職の冷え症ケア実施の有無における妊婦への関わり方」も投稿し、社会に公表していく。 さらに、本研究である「デジタルコンテンツを活用した看護職の冷え症教育プログラムの効果:ランダム化比較試験による検証(仮)」は国際学術誌に投稿予定である。これにより、目的である「冷え症改善対策の普及」につなげることが可能となる。さらに、研究代表者が代表を務めている「日本冷え症看護/助産研究会」のHPでの公表や学会等での講演を通して普及していく。 また、本研究で作成した看護職のための冷え症の知識を習得するツールを使用して、次の研究である看護職が妊婦を冷え症改善に導くための「冷え症改善ナビゲーションナース育成プログラム」の作成の研究に活かしていく。
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Research Products
(9 results)