2017 Fiscal Year Annual Research Report
急性期病院における認知症看護卒後研修プログラムの開発と評価
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16H05595
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
グライナー 智恵子 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (20305270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯和 勅子 三重大学, 医学系研究科, 教授 (30336713)
岡本 菜穂子 上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (30553565)
山口 裕子 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (30782148)
龍野 洋慶 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (70782134)
福田 敦子 神戸大学, 保健学研究科, 講師 (80294239)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 認知症看護 / 卒後研修 / 急性期病院 / Competency / Virtual Reality / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017度は、認知症看護Competency尺度の作成と認知症患者の一人称体験ができるVirtual Reality(VR)を活用したエピソード3事例を作成した。 認知症看護Competency尺度の作成においては、まず急性期病院に勤務する看護師16名へインタビュー調査を実施し、認知症看護Competencyの構成要素について明らかにした。この結果と昨年度実施した認知症看護Competencyの概念分析結果を統合し、更にPEAP日本語版も参考にしながら研究者間で意見交換を行い、認知症看護Competency尺度原案を完成させた。この原案を認知症看護認定看護師、老人看護専門看護師に配布し、回答結果より内容妥当性(論理的妥当性、表面的妥当性)の検証を行った。最終原案を急性期病院に勤務する看護師へ配布し、現在158の回答が得られている。今後は全質問紙の回収が終了したところで尺度原案の信頼性(安定性、内的一貫性)、妥当性(基準関連妥当性、構成概念妥当性)及び適用可能性評価を行い、尺度の最終版を完成させる予定である。 VRを活用したエピソード事例については、急性期病院に勤務する研究協力者からこれまでに経験した認知症看護エピソードについての情報提供をしてもらい、その中から3事例を選択して内容をアレンジし、3種類のエピソードシナリオを作成した。これを共同研究者の看護部及びシルバーウッド(株)の協力を得て撮影し、研修用VRエピソード3事例を完成させた。今後は本VRエピソード事例を活用した研修プログラムを開発しその効果を検証していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2017年度は認知症看護Competency尺度作成と研修プログラム作成のための現状調査を予定していた。尺度作成がほぼ予定通り実施できていること、現状把握だけでなく、研修プログラムのためのVR事例を3種類作成できたことから、おおむね順調に進展していると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
研修プログラムの完成と研修実施に向け、共同研究者と密に連絡を取りながら研究を遂行していく。研修プログラムへの参加者が必要サンプル数に満たない場合は、実施病院数を増やす、実施回数を増やすなどして必要なサンプル数が収集できるように方策を検討していく。
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Research Products
(8 results)