2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of monitoring system for Bayon temple preservation and conservation
Project/Area Number |
16H05636
|
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
川村 洋平 秋田大学, 国際資源学研究科, 教授 (40361323)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 豊 秋田大学, 国際資源学研究科, 講師 (00633471)
中川 武 早稲田大学, 理工学術院, 名誉教授 (30063770)
水谷 孝一 筑波大学, システム情報系, 教授 (50241790)
松井 敏也 筑波大学, 芸術系, 教授 (60306074)
北原 格 筑波大学, 計算科学研究センター, 教授 (70323277)
山田 俊亮 安田女子大学, 家政学部, 助教 (80580076)
河崎 衣美 奈良県立橿原考古学研究所, 企画部資料課, 主任研究員 (60732419)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 予防的保存 / 劣化・変形・環境観測システム / Wi-Fi アドホック / すれ違い通信 / 遺跡保全モニタリングシステム / 浮き彫り / 3次元モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
世界中に存在する世界遺産(WHS)では、自然的要因と人為的要因による劣化進行が問題となっている。劣化進行が深刻でその救済が希求されている遺跡に対して、多くの研究者が保全修復研究に取り組んでいる。遺跡の構成資産である 「 記念工作物 」・「 考古学的遺跡 」 と周囲の建造物は、顕著な普遍的価値の適切な保持、修理又は復旧、 維持管理、防災及び危機管理に関する体制の充実が必要とされており、またそのモニタリングシステムが強く求められている。遺跡の顕著な普遍的価値を確実に保護するためには、資産に影響を与える要因を詳しく分析し、そのモニタリングを検討する必要があるとされている。 それを実現するために、情報技術(ICT)を活用することで、長期的かつ持続的な遺跡のモニタリングを実現できる可能性がある。長期的かつ持続的なモニタリングシステムの構築により、最小限に人力を抑えながら、それぞれ異なる監視要件を持つ遺跡に応じたモニタリングが可能となる。また、遺跡に応じたセンサ変更により対応・拡張が可能である。つまり、遺跡保全モニタリングシステムのグランドデザインおよびデザインコンセプトが最も重要といえる。 システム設計の具体例として、バイヨン寺院を選定した。劣化進行が早く、高頻度なモニタリングが必要とされている浮き彫りに対し、固定カメラを用いて継続的な差分の把握を目的とした多視点撮影を行った。3次元モデルを準リアルタイムに再作成・アーカイブするための計測・データ回収・解析を行うシステムを統合的に開発することを一つ目の目標とした。データ回収では現地調査員がストレスなく日常業務のなかで自然に回収するシステムを構築することが二つ目の目標であった。これはICTを遺跡に結ぶシステムであり、各種計測データを一元管理および回収・日本まで転送することで、管理の難しい巨大遺跡の持続的なモニタリングが可能となった。
|
Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(19 results)