2016 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカ熱帯雨林における在来知=科学知融合型の狩猟動物モニタリング手法の確立
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16H05661
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
安岡 宏和 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (20449292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 啓裕 日本大学, 生物資源科学部, 助教 (80722420)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | カメルーン / ブッシュミート / ワイルドライフ・マネジメント / 在来知 / 熱帯雨林 |
Outline of Annual Research Achievements |
28年度は、カメルーン東南部において、研究分担者および研究協力者とともに、高狩猟圧下における野生動物の分布と生息密度を調査するために(1)トランセクト調査、(2)カメラトラップの設置、(3)狩猟動物に関する住民の知識についての調査を実施した。トランセクト調査については、本プロジェクト以前から研究協力者が18か所に設置していた各2キロメートルのトランセクトにおいて、糞カウントと昼・夜の直接観察による追加調査を実施し、これまで収集していたデータとあわせて分析したところ、調査方法の違いによって推定密度に非常に大きな差があることがわかった。この結果は論文にまとめ、現在投稿中である。カメラトラップについては、100台のトレイルカメラを購入し、まず、調査方法による推定密度の差異を検証するために、前項のトランセクト上に9月から2月末まで5か月間設置したのち、それを回収して、再度、カメルーン東南部の2つの住民共同管理狩猟区(CHZ13、CHZ14)内に4キロ四方のコドラート1つに1個ずつ計100台あまりを設置した。住民の知識については、カメルーン東南部に住んでいるピグミーおよび農耕民を対象して、狩猟動物の分布域や捕獲動物の変化についてインタビュー調査を実施し、先行研究をふくむ生態学的方法によって得られたデータと比較して、彼らの知識の特徴について分析した。この結果は論文にまとめ、現在投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
カメラトラップ調査において電池消費が予想外に早く、設置期間に比して撮影数が少なかったが、分析可能なカメラ・日数は確保できた。その他の調査項目については当初の計画通り実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度は以下の調査を実施する。(1)昨年度に採取したカメラトラップのデータを解析して野生動物の密度推定をおこない、糞カウントや直接観察による推定結果と比較する。(2)昨年度に採取した現地ハンターの在来知に関するデータを分析し、生態学的な知見と比較する。(3)8月から9月、および2月から3月にカメルーン東部州に行き、カメラトラップのデータを回収するとともに、新しいプランにもとづいてカメラを設置する。(4)上記期間中に、ひきつづき現地ハンターの在来知に関するデータを収集する。上述したように電池の持ちが想定外に短いことが分かったが、それへの対処として日本から大容量の電池を持っていくことを検討している。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Differences between Pygmy and Non-Pygmy Hunting in Congo Basin Forests2016
Author(s)
Fa, J.E., J. Olivero, M.A. Farfin, J. Lewis, H. Yasuoka, A. Noss, S. Hattori, M. Hirai, T.O.W. Kamgaing, G. Carpaneto, F. Germi, A.L. Marquez, J. Duarte, R. Duda, S. Gallois, M. Riddell, R. Nasi.
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Journal Title
PLoS ONE
Volume: 11 (9)
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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