2018 Fiscal Year Annual Research Report
Rethinking the process of Islamization of Java through analyses of Javanese texts
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16H05662
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
菅原 由美 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 准教授 (80376821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 恒二 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (40174156)
青山 亨 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (90274810)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | スーフィズム / 聖者信仰 / 写本 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年6月30日-7月1日に大阪大学において本研究課題をテーマとした国際シンポジウムTransformation of Religion as Reflected in Javanese Texts (2) Rethinking of the Process of Islamizationを開催した。インドネシアから3名、オランダから2名、ドイツから1名、イギリスから1名、オーストラリアから2名、計9名招聘した(発表者およびコメンテーター)。内、3名は本科研の海外共同研究者である。国内からも、本研究課題の研究分担者・連携研究者以外に、様々なイスラーム地域研究者にもディスカッサントとして参加してもらった。シンポジウムでは、ジャワ最古のイスラーム宗教問答書、神秘主義詩歌、ジャワにおける聖人の伝承文学、他のイスラーム世界の聖者伝承文学のジャワ流入などの分析について発表がなされ、これまで詳細には議論されてこかなかったジャワ・イスラーム化初期(16-17世紀)のアクターたちについての議論がかわされた。本シンポジウム後も、国内研究会で、再度発表ペーパーの内容について議論した。全てのペーパーは、2019年度末(または2020年度はじめ)にJavanese Studies Seriesの次号として出版するため、発表者にシンポジウムでの議論を踏まえた、再執筆を依頼した。また、そのうちの幾つかのペーパーを、2019年7月にオランダのライデンで開催される国際会議11th International Convention of Asia Scholars (ICAS11)でパネルとして発表するために、再構成し、応募した。応募は2018年度末に受理されたので、7月に発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2018年度の主要な活動であった国内での国際シンポジウムが無事開催でき、シンポジウムにおいて、研究成果を発表し、海外の研究者と議論することもできた。それらの議論により、発表論文の内容を出版前にさらに検討することが可能になった。また、2019年に予定している海外での国際会議(ICAS11)に出席し発表するための準備を整えることができた。したがって、計画は概ね順調に進んでいると言って良い。ただし、コンコーダンスについては、掲載用のテキストの最終整備が終わっていないため、掲載ができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の主な活動は以下の3点である。1. 2019年7月に、オランダのライデンで開催される国際会議11th International Convention of Asia Scholars (ICAS11)において、パネル発表をおこなう。すでに申請は受理されているため、発表に向けて、最終準備をおこなう。2. 1の国際会議でのディスカッションを踏まえ、ペーパーを完成させ、2019年度中に、2018年に大阪で開催された国際シンポジウムTransformation of Religion as Reflected in Javanese Texts (2) Rethinking of the Process of Islamizationの成果を出版する準備を進める。再執筆してもらった全てのペーパーを点検し、Javanese Studies Series として出版するための申請を行う。3. ジャワ語・古ジャワ語文書コンコーダンスJavanese Documents Online を完成させる。すでに掲載予定のテキストは揃っているので、そのテキストを再点検し、コンコーダンスに載せ、使用具合を確認する。
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Research Products
(27 results)
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[Presentation] “The Admonitions of Seh Bari”2019
Author(s)
Yumi Sugahara
Organizer
Research Group “New Directions in the Study of Javanese Literature: Reassessing ideas, methods and theories in the study of the literature of Java, Indonesia”
Int'l Joint Research / Invited
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