2018 Fiscal Year Annual Research Report
アジア諸国のICT産業の新しい発展モデル -日本とアジアの相互依存的発展-
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16H05706
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
高橋 信弘 大阪市立大学, 大学院経営学研究科, 教授 (40305610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳丸 宜穂 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00387656)
中原 裕美子 九州産業大学, 経済学部, 教授 (40432843)
平川 均 国士舘大学, 21世紀アジア学部, 教授 (60199049)
高橋 美多 大阪産業大学, 経営学部, 准教授 (60535128)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ICT産業 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、アジア諸国への技術移転が、現地のICT産業の発展にどのような影響を与えたのかを分析する。そのため、中国、台湾、東南アジアなどのICT企業を調査し、日本からのアウトソーシングがどのようなメカニズムに基づいて現地の影響を与えるのかを明らかにする。さらに、それが現地の経済発展にどのように貢献しているのかを明らかにする。これにより、アウトソーシングと経済発展の関係を分析し、また、そのメカニズムを解明する。よって本研究は、経済発展論あるいはアジア経済論に貢献できる可能性を持つ研究である。 この目的に基づき、今年度、現地調査を行った。また、米国での学会報告も行い、調査内容の分析について、学会参加者との議論を進めることができた。 このうち、現地調査では、現地の企業および研究者との議論から、その技術移転の実態を知ることができた。現地への技術移転は進んでおり、それは日本企業の現地への進出の拡大を反映している。今後も、こうした技術移転は進んでいくと思われるので、それを分析していくことは重要な課題である。 また、学会報告では、欧米諸国の研究者と議論を行った。彼らはアジア諸国の経済発展にに対する関心が高いため、かなり有意義な議論を進めることができた。欧米にはアジア経済の研究者が多数存在しているので、今後もこうした議論を進め、彼らと議論していく環境をつくることが有益であると感じることのできる議論であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現地調査により、アジア各国のICT産業の現状を把握できている。また、その分析も同時進行で行っており、最終年度における成果発表に向けて研究が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度までに引き続き、現地調査を進めると同時に、その調査内容を分析する。同時に、その成果を、学会報告していく。
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