2018 Fiscal Year Annual Research Report
Creating theoretical model of agricultural management in the 21st century: Comparative study of dairy industry in Japan and Europe
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16H05711
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
木村 純子 法政大学, 経営学部, 教授 (00342204)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 昌弘 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (30396337)
上田 隆穂 学習院大学, 経済学部, 教授 (40176590)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 乳製品 / 原産地呼称 / 乳文化 / 酪農 / 地域活性化 / チーズ / 地域ブランド / 観光産業 |
Outline of Annual Research Achievements |
【具体的内容】本研究は、持続可能あるいは循環型社会という新たな価値観に注目し、それが農業経営にいかなる変更を要請するのかについて、国際比較という視点から、環境、生産、消費との関わりの中で探索的に明らかにすることを目的とした。具体的には、欧州と日本という文化的に異なる国での乳文化産業に焦点を当て、歴史分析ならびにインタビューやフィールドワークといった異なる複数の手法を組み合わせたアプローチにより収集された多様なデータの分析・解釈を通じて明らかにすることを目指した。異なる国における文化的差異に注目することにより、21 世紀型農業経営モデルの構築を試みた。2018年度の具体的内容として、ルーマニア、イタリア、フランスといったEU諸国での調査、および日本国内で農産物を活用した地域活性化の取組みを実践している生産地での調査を実施した。 【意義】 理論的には、(1)農業経営における社会価値概念の更なる精緻化を促す点、(2) 文化と経営との接合の重要性を経験データと共に示す点、および(3)国際比較を通じてより高い外的妥当性の保持に努める点などが重要である。実務的には、(1)我が国における農業経営の疲弊という現状に対していかなる施策を打つべきかについて、農業が提供しうる新たな価値を明らかにすることで具体的な解を示す点、および(2)日欧という異なる文化的背景での市場に対していかなる農業生産活動が有効であるかについて示唆を提供する点などが重要である。 【重要性】持続可能な社会の概念が農業経営にいかなる影響を与えるかという研究潮流の発展を促進し、同時にそこに経済価値のみならず社会価値という視点、および国際比較という視点を盛り込むことで、農業経営論とマーケティング論に関する研究、ならびに国際比較研究の接合を試みた。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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