2017 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative Study of Politico-Religious Relations and Public Religions in Asia
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16H05712
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
櫻井 義秀 北海道大学, 文学研究科, 教授 (50196135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川田 進 大阪工業大学, 工学部, 教授 (10288756)
矢野 秀武 駒澤大学, 総合教育研究部, 教授 (20422347)
藤野 陽平 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (50513264)
高橋 沙奈美 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 助教 (50724465)
外川 昌彦 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (70325207)
滝澤 克彦 長崎大学, 多文化社会学部, 准教授 (80516691)
塚田 穂高 上智大学, 総合人間科学部, 研究員 (40585395)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 政教関係 / 公共宗教 / ポストソーシャリズム / チベット仏教 / モンゴル仏教 / 正教 / キリスト教 / 創価学会 |
Outline of Annual Research Achievements |
2年目の実績としては、各人の現地調査研究と学会での調査報告、合同研究会の開催がある。 1)櫻井は香港と中国雲南省で調査を行い、7月ローザンヌで開催された国際宗教社会学会でで研究発表した。外川はインドのワークショップに参加、矢野はタイで1年間サバティカル研修で長期調査を行い、滝澤は北米と国内モンゴルラマ教僧の調査を行い、藤野は台湾の教会調査を行い、高橋はウクライナの政教関係調査と国際宗教社会学会での発表し、川田は新疆ウイグル自治区の調査を行い、塚田穂高(上智大学、2年目より分担研究者)は、地鎮祭訴訟の変遷を研究し、連携研究者の加藤はポーランドでの調査を行った。 2)9/17東京大学で開催された日本宗教社会学会において「政教関係の国際比較と新しい公共宗教論をめざして-各地域からの報告」のテーマセッションを櫻井が企画し、櫻井、滝澤、高橋、藤野、川田の5名が研究報告を行った。また、2/24-25関西大学で開催された東アジア宗教フォーラムにおいて、韓国研究者と共同で、韓国と日本の創価学会にかかる現況と政治参加にかかるテーマセッションを開催し、櫻井と猪瀬優理(龍谷大学)、李元範(東西大学)と趙誠ミン(済州大学)が発表した。 3)2/10-11の科研研究会を北海道大学で開催し、櫻井、高橋、外川、滝澤、川田、藤野、加藤、塚田、連携研究者の伍嘉誠の報告にくわえて、北海道大学の院生の佐藤千歳、翁康健が、地域の政教関係に関する研究報告をそれぞれ行い、北海道大学のクリントン・ゴダールがコメントを行った。 以上、本科研では、各人の研究、研究成果を国内外の諸学会において発表することができ、研究目的を達成している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績で述べたように、個別研究が進展したことにくわえて研究班全体としての学会発表を日本宗教学会で行い、個別の研究発表では国際宗教社会学会、東アジア宗教フォーラムにおいてもテーマセッションを組んで発表できた。 連携研究者および研究協力者の北海道大学院生等も、本科研の経費によって海外調査や国際学会での発表を行い、調査の蓄積に貢献したのみならず本人たちの修士論文・博士論文にも資する研究を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
2018年度は最終年度であるので、各人の個別調査のフォローアップを急ぎ、年度末の研究報告書作成に向けてスケジュールを立てている。具体的には、9月末までに2年半の調査研究に基づいて、アジア各調査地域の政教関係を点描する事例研究と公共宗教論にかかる考察をまとめ、ドラフト原稿を提出することになっている。 2019年度には櫻井義秀編『(仮)アジアの政教関係と公共宗教論の可能性』北海道大学出版会を刊行する計画でおり、北海道大学出版会の編集者と一緒に本年度の報告書からのブラッシュアップと校正作業を行う予定である。
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Research Products
(50 results)