2019 Fiscal Year Annual Research Report
Search for extrasolar planets with microlensing
Project/Area Number |
16H05732
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
阿部 文雄 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 客員准教授 (80184224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米原 厚憲 京都産業大学, 理学部, 教授 (10454472)
松原 豊 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 准教授 (80202323)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 太陽系外惑星 / 重力レンズ / 惑星形成 / 光学赤外線天文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ニュージーランド・マウントジョン天文台に設置した1.8m広視野望遠鏡(MOA II)を使い、マイクロレンズ事象を多数発見し、他の研究機関と協力して追観測を実施することにより、氷境界以遠の惑星を多数発見し、惑星形成の理解に役立てることを目的としている。 今年度は最終年度にあたっており、従来通りMOA II 1.8m望遠鏡によるマイクロレンズ事象の探索を継続した。得られたデータはリアルタイムで解析を実施した。これにより448個の事象を検出し、世界中の観測期間に通知し、協力して追観測を実施した。これらのイベントの中から、複数の惑星候補を検出し、国際協力で解析が進められている。また、大マゼラン雲に1個のイベント候補を発見した。 観測を行っているニュージーランド・マウントジョン天文台では、天文台を保有・管理するカンタベリー大学との間で今後の利用条件に関する話し合いが開始された。交渉は継続中だが、提示された条件は厳しく、話し合いは長引いている。また、3月にはコロナウィルスのまん延に伴い、天文台が閉鎖され観測が中断した。現時点で、再開は見通せない。 一方、過去のイベントのデータ解析は、順調に進行しOGLE-2018-BLG-0596、OGLE-2015-BLG-1670Lb、MOA-bin-29bなどの事象で惑星が発見され、学術誌に結果を公表した。しかしながら、2月に北京で行う予定だったマイクロレンズ国際会議は、コロナウィルスによる影響で10月に延期された。 この様に、本研究は当初順調に進み例年通り多くの成果をあげることができた。しかしながら、世界的なコロナウィルスのまん延などにより、観測は中断を余儀なくされた。今後については、10月に予定されているマイクロレンズ国際会議で、関係機関と協議し、惑星形成の理解などの成果につなげて行きたい。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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