2018 Fiscal Year Annual Research Report
Multiple evolutionary adaptation to open-hot environments in Cuban Anolis lizards
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16H05767
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
河田 雅圭 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (90204734)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 温度的適応 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究で、概日リズムと代謝に関わる遺伝子の発現が温度環境の異なる種で変化していることが示された。本研究では、開放高温環境(A. sagrei)と森林内低温環境(A. allogus) に生息するアノールトカゲを用い、異なる温度環境における歩行活動の概日リズムパターンの違いを実験室内において検出した。その結果、森林外部の日照が強く気温変動の激しい高温環境に生息する種は、日中の特定の時間帯に活動レベルを上げるようなパターンを示した。高温環境では、限られた時間に効率よく活動を行えるように適応してきたと考えられた。 また、生息温度環境が異なるキューバの近縁2種Anolis allogusとAnolis sagreiのゲノムを、ショートリードのシーケンスデータから擬似的にロングリードを合成することができるChromiumシステムを用いて新規に決定し、転移因子の推定や遺伝子予測を行い、ゲノムの特徴の比較解析を行った。その結果、scaffold N50長が約40Mbと約30Mbで、BUSCOの網羅性が2種ともに80%を超える非常に質の良いゲノムアセンブリを得ることができた。、開放高温環境(A. sagrei)と森林内低温環境(A. allogus) の間で発現変動する遺伝子および開放高温環境への進化において正の選択を受けた遺伝子について、遺伝子重複の有無について調べた。その結果、開放高温環境の種で、酸素輸送や要求に関わる発現変動遺伝子や正の選択を受けた遺伝子のコピー数が、低温環境の種に比べて多かった。また、ゲノム全体での重複遺伝子率はA.sagreiで9.5、A.allogusで5.8で開放高温環境種の方が高かった。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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