2016 Fiscal Year Annual Research Report
ラオス・サイニャブリ県における換金作物の栽培持続性評価
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16H05779
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
本間 香貴 東北大学, 農学研究科, 教授 (60397560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 貢士 茨城大学, 農学部, 准教授 (20420226)
牧 雅康 東北工業大学, 工学部, 准教授 (50375391)
百村 帝彦 九州大学, 熱帯農学研究センター, 准教授 (80360783)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 換金作物 / 葉面積 / 土壌水分 / 森林管理 / ドローン / 衛星画像 |
Outline of Annual Research Achievements |
開始初年度にあたり,研究分担者および連携研究者とメール会議を行い,本年度の研究方針や内容などを決定し,9月に合同調査を行うこととなった.合同調査に先立ち,現地の研究協力者とも打ち合わせを行い,各自の分担や研究に対するサポート体制を確認した. 合同調査ではラオス国首都ビエンチャンにて情報収集を行い,研究対象地であるサイニャブリ県ケンタオ郡では農家圃場・村落調査を行った.農家圃場では換金作物であるトウモロコシとキャッサバに加え,現地での主要作物である水稲と陸稲,さらに牧草に関しても調査を行った.調査項目は土壌水分や作物の葉面積指数等であり,さらにドローンを用いてリモートセンシング技術を利用した情報収集も行った.村落に関しては由来や農耕地の栽培歴,森林管理に関する情報などを収集した. 現地圃場では同一管理の一圃場においても大きな生育差が観測され,これらをどのように解析を行っていくかが課題であると考えられた.一方で大きな生育差があることから,ドローンを用いた簡易評価でも,作物の生育に関する空間変異をとらえることができ,調査手法が非常に有効であると判断でき,3月の日本作物学会にて発表を行った.今後はドローンによる地形評価などを試み,地形と土壌養分や水分変異さらに作物の生育について研究を進めたいと考えている. 以上のデータは研究代表者および分担者が各自で分析を行い,得られた成果に応じて学会発表等を行った.得られた結果の統合解析や,研究方針の再検討は平成29年度の早い時期に行う予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対象地での調査が予定通り行うことができ,また興味深い結果を得ることができている. 数件の学会発表を行うこともできており,初年度としては十分な成果並びに進展が得られたと考えられる.
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度5月に研究分担者を会した推進会議を行う.会議において平成28年度に得られた結果を検討し,個々の成果を統合した解析方法の検討や今年度の調査方針について再検討を行う予定である. 現在のところ昨年度に引き続きラオス・サイニャブリ県ケンタオ郡を中心に研究を行う予定である.今年度のデータをこれまでに蓄積してきた土壌データや栽培継続年数のデータを加え,栽培持続性に関する解析を開始する予定である. さらに昨年度有効と考えられたドローンを用いた調査については,地形評価などについても試し,地形と土壌養分や水分変異さらに作物の生育との関係について解析を進めたいと考えている.
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Research Products
(11 results)