2018 Fiscal Year Annual Research Report
Current situations in nematode damage to sesame in Myanmar and development of its control measures
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16H05782
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
豊田 剛己 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (30262893)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 植物寄生性線虫 / 緑肥 / マリーゴールド / ネコブセンチュウ / 土壌肥沃度 |
Outline of Annual Research Achievements |
キマメシストセンチュウ(PCN)の生息状況をこれまで調査してきたが、ゴマはマメ類や水稲と輪作されるケースが大半である。マメ類ではネコブシストセンチュウ(RKN)が主要な植物寄生性線虫種であることから、RKNの生息状況を調査した。その結果、88%の圃場でRKNが検出されず、ゴマを栽培することでRKN密度を低下できる可能性が示唆された。PCNとRKNの両汚染土壌を用いてポット試験を行ったところ、ゴマを栽培するとPCNは密度が増加したが、RKNは減少し、ほぼゼロとなった。したがって、ゴマ栽培は、PCNの密度を増加させてしまうが、次作のマメ類の主要害虫であるネコブセンチュウ密度を低下させ、次作の安定生産に資することが推察された。ゴマとマメ類の輪作地帯であるMagwayでもっと汚染圃場の割合が高く、ゴマと水稲が輪作されるSagainでは、PCNがまったく検出されなかったため、水稲との輪作はPCN密度を低く維持できると示唆されたため、ポット試験により水稲栽培がPCN密度に及ぼす影響を評価したが、水稲1作ではPCN密度は低下しなかった。PCN密度低減策として、groundnut、black gram、cowpeaなど各種のマメ科緑肥を1~2カ月栽培し、すき込んだところ、土壌中のPCN密度が約半減した。マリーゴールドでは75%密度が低下したことより、PCN汚染圃場ではこれらの作物を短期間栽培し、すき込むことでPCN密度を低減できること、また、緑肥すき込みにより土壌肥沃度の改善、土壌流亡や養分溶脱の軽減効果も期待できることを明らかにした。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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