2019 Fiscal Year Annual Research Report
サブサハラアフリカ地域における抗HIV療法下で残存するリザーバーウイルスの解析
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16H05822
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
上野 貴将 熊本大学, ヒトレトロウイルス学共同研究センター, 教授 (10322314)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | HIV / プロウイルス |
Outline of Annual Research Achievements |
抗ウイルス療法(ART)下で残存するHIV-1の解析は先進国の検体で主に行われており、途上国での情報は極めて乏しい。本研究では、4年間の計画で、タンザニア 共和国で最大の都市であるダルエスサラーム市において、ART投与を受けているHIV-1感染者の血液検体を採取して、薬剤療法下で残存するHIV-1のウイルス学的、 分子疫学的な解析を実施する。これまでに、ムヒンビリ医科学大学の若手研究者グループとの間で立ち上げた共同研究チームとともに、検体のリクルート、血液 検体の取得、保管、およびウイルス学的解析をを組織的に進めるシステムを構築した。そこで、本年度は、薬剤療法を受けて1年以上経過した感染者のうち、ウイ ルス量が50コピー以下を維持していた症例として190例を集めて、血液検体を採取し、現地で血漿とPBMCに分離後、それぞれを凍結保存してから熊本大学に送付し た。PBMCよりヒトゲノムDNAを調製後、薬剤耐性変異領域(プロテアーゼ、逆転写酵素、インテグラーゼ)をPCRで増幅して、プロウイルス上に残存する薬剤耐性変異を解析した。対照群として、薬剤治療でウイルス量が抑制されていない感染者の検体も同様に処理して、解析に用いた。その結果、ウイルス量が抑制されている多くの感染者では、どのクラスの薬剤に対する耐性変異も認めなかった。興味深いことに、逆転写酵素阻害剤で治療効果が認められずに、プロテアーゼ阻害剤に移行した症例においても、逆転写酵素阻害剤に対する耐性変異が認められなかった。一方、多くの治療失敗例では、予想通り、プロウイルス上で、薬剤耐性変異を認めた。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] Implications of circulating HIV drug resistance mutations in Tanzania’s ART program; analysis of virally suppressed, treatment failure and ART naïve subjects2019
Author(s)
G Barabona, G Judicate, M Mahiti, S Masoud, D Kamori, P Mbelele, AS Mgunya, L Minja, B Sunguya, U Shigemi, M Matsuda, A Hachiya, E Lyamuya, T Ueno
Organizer
第33回日本エイズ学会学術集会
Invited