2019 Fiscal Year Annual Research Report
膜タンパク質における修飾糖鎖の機能解明を目指した細胞表面糖鎖ネットワークの解析
Project/Area Number |
16H05924
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
真鍋 良幸 大阪大学, 理学研究科, 助教 (00632093)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 糖鎖 / 免疫 / 複合化 / 糖鎖合成 / レクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,膜タンパク質上のN結合型糖鎖(N-グリカン)が形成する相互作用ネットワークを解析し,N-グリカンが膜タンパク質の機能調節を行う分子基盤を解明する.まず,申請者がこれまでに確立した合成技術を活用して,N-グリカンの合成ライブラリを構築する.これをプローブとして用い,それぞれの糖鎖構造が膜タンパク質の動態に与える影響を明らかにするとともに,その動態変化を引き起こす相互作用分子を同定する.さらに,レクチン(糖鎖認識タンパク質)によるN-グリカン認識の構造基盤を解明する.加えて,複数の糖鎖が関与する複雑系での機能の解析も行い,糖鎖の最大の特徴である構造多様性と不均一性の意義に迫る. コアフコース,バイセクティンググルコサミン,ポリラクトサミン,末端ガラクトースおよび末端シアル酸の機能を調べるために,糖鎖ライブラリを合成した.昨年度までにコアフコース含有糖鎖,バイセクティンググルコサミン含有糖鎖,ポリラクトサミン含有糖鎖の合成を達成した.本年度はシアル酸含有糖鎖の合成に注力し,世界初の4分枝シアル酸含有糖鎖の化学合成を達成した GPIアンカータンパク質およびトランスフェリン受容体にHaloTagを融合したタンパク質をHeLa細胞に発現させた.HaloTagは,ハロゲン化アルキル(HaloTagリガンド)と低濃度で速やかに反応し,共有結合を形成する.ここではHalo Tagリガンドとして合成糖鎖を作用させ,純粋な合成糖鎖で標識したモデル膜タンパク質を調製する.昨年度までに糖鎖と蛍光基を導入したHaloTagリガンドを調製しており,これを細胞表面に提示できることをと示した.本年度はこの手法で提示した糖鎖がレクチンに認識され,この認識により糖鎖の動態が変化することを明らかにした.
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)
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[Journal Article] Unveiling Molecular Recognition of Sialoglycans by Human Siglec-102020
Author(s)
Forgione Rosa Ester、Di Carluccio Cristina、Guzman-Caldentey Juan、Gaglione Rosa、Battista Filomena、Chiodo Fabrizio、Manabe Yoshiyuki、Arciello Angela、Del Vecchio Pompea、Fukase Koichi、Molinaro Antonio、Martin-Santamaria Sonsoles、Crocker Paul R.、Marchetti Roberta、Silipo Alba
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Journal Title
iScience
Volume: 23
Pages: 101231~101231
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Presentation] Immunological Evaluation of Conjugate/Co-Assembly of Peptide Antigen and Adjuvant as Self-adjuvanting Anti-breast Cancer Candidates2020
Author(s)
Keita Ito, Yoshiyuki Manabe, Taku Aiga, Tsung-Che Chang, Kazuya Kabayama, Shino Ohshima, Yoshie Kametani, Hiroto Furukawa, Hiroshi Inaba, Kazunori Matsuura, and Koichi Fukase
Organizer
第57回ペプチド討論会
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