2018 Fiscal Year Annual Research Report
A methodology for generating unrealistic movie
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16H05936
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
藤木 淳 札幌市立大学, デザイン学部, 准教授 (10457418)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 非現実的映像 / アルゴリズム / フレーム / ピクセル / 装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画に基づき、複数のフォーカスを持つ実写映像が生成可能な映像装置を開発した。 具体的には、研究計画に従い以下の内容の装置を開発した。装置内にフォーカスが異なる2台のカメラを直交に配置し、カメラ視線方向の交差部に斜め方向にハーフミラーを設置する。ハーフミラーにより分断された光を各カメラが捉えることにより、2台のカメラに同じ像が映る。フォーカスが異なる同じ像に対し、リアルタイム画像処理で合成することにより複数のフォーカスを持つ実写映像が生成可能とする装置である。合成アルゴリズムには、既存の画像処理に用いられている一般的なアルゴリズムを用いた。本装置を用いて制作したデモ映像の結果から本手法の有効性を検証したところ、意図した効果が得られない場合があるが、条件によっては意図した効果が得られたことを確認した。意図した効果を得られなかった具体的な状態・状況には、2つのカメラからの映像を正確に合わせなければブレた結果映像となったり、2つのカメラのフォーカスの差を大きくしなければ効果を認識しにくい結果映像となることがある。この結果は、装置の精度の低さと合成アルゴリズムの不完全さから生じたものであることを考察した。期待する効果が得られる確率向上のために、カメラを正確に固定したりカメラの設定を正確に合わせることで出力映像の効果向上を計る、また、精度のよい合成アルゴリズムの選定あるいは新規に精度の高い結果をもたらすアルゴリズムの開発が必要となると考える。結論として、本手法は期待する効果を出力可能であるが改良・改善の余地があることを確認した。 本研究成果を2018年8月27日(月)札幌市立大学芸術の森キャンパスで開催された「研究交流会」において展示発表した。本研究成果を2019年3月株式会社ボーンデジタル刊行書籍「デザイナーズFILE 2019」において掲載した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究は研究計画通り進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度の進捗は良好であったため、最終年度となる今年度も同様のペースで進行する。
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Research Products
(2 results)