2019 Fiscal Year Annual Research Report
文法指導実践のデータベース化による教育文法の指導効果の実証的研究法の確立
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16H05941
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
亘理 陽一 静岡大学, 教育学部, 准教授 (90509241)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 文法指導 / データベース / 教育文法 / 指導効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,文法指導実践の内容・方法に関するデータベースを作成し,(a)概念的・操作的定義の系統的レビューによっ て指導効果の実証的研究法を確立し、(b)実践現場での状況に応じた文法指導に関する意識決定を支援することであった。各研究の結果の解釈・共有・集約を可能にすべく、これまでの外国語教育・第二言語習得研究で行われてこなかった、文法指導において与える問いや説明の分類、効果測定の方法の整理を試みた。 研究A(文法指導実践の解釈・共有・集約を可能にするデータベースの作成)と研究B(系統的レビューによる成果・課題の析出)を進めた。研究C(中学・高校・大学での授業実践を通じた概念・定義の妥当性の検証)Cの内、特定の文法概念に焦点化した検証的授業実践については新型コロナウイルスによる3学期の休校等のため実施できなかったが、当初の予定通り、研究Bに立ち返った再検討を行い、研究Aのデータベース拡充を実施した。 具体的には、明示的文法指導の効果に関する代表的な4つのメタ分析研究に含まれる99研究、および国内の学会誌の代表的な系統的レビュー2つに含まれる83研究の整理を完遂し、その成果を日本教育心理学会第61回総会(日本大学文理学部キャンパス)自主企画シンポジウム「知見の統合は何をもたらすのか」にて報告し、直後テストにおける明示的指導の一定の効果を確認すると同時に、介入のばらつきの大きさと従属変数の多様性という課題を明らかにした。 研究成果については、学術文献および学会誌への投稿を進めている。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)