2018 Fiscal Year Annual Research Report
Correspondence between Chiang Kai-shek and Stalin during the Sino-Japanese war of 1937-1945
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16H05950
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
麻田 雅文 岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (30626205)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | スターリン / 蒋介石 / ローズヴェルト / チャーチル |
Outline of Annual Research Achievements |
「蒋介石とスターリンの往復書簡 一九三七~一九四一年」と題した論文を、黄自進先生のプロジェクト「和解への道」の論集に提出した。当論文は翻訳され、台湾で近日刊行予定である。 本年はスターリンと蒋介石の往復書簡からさらに範囲を広げ、ローズヴェルトとチャーチルの書簡の収集と分析にも取り組んだ。 例外的に、ローズヴェルトとの往復書簡書籍の形でまとめられている(郭栄趙編譯『蒋委員長與羅斯福總統戰時通訊』幼獅文化事業、一九七八年)。しかし、この書簡集も全てを収めていたわけではない。特に、アメリカが日本との戦争に踏み切る一九四一年以前のものが少ない。これらは、他によって補うしかない。代表的な例は、『アメリカ外交文書』に所収のものであろう。しかし、『アメリカ外交文書』も歴史家の手になる編纂された史料である以上、全てが収録されたわけではない。そこには編者による取捨選択があった。 そこで本研究では、ローズヴェルト大統領記念図書館がオンライン上で公開している蒋介石との往復書簡を収集した。さらに、2019年3月に、ワシントンDCのアメリカ国立公文書館(NARAⅡ)や、アメリカ議会図書館でも史料収集を行った。アメリカ国立公文書館では、日中戦争期の駐華大使館が保管していた外交文書を収集した。アメリカ議会図書館では、駐華大使の個人文書や、ロシア側の一次史料(ヴォルコゴーノフ文書)を閲覧、収集した。 一方、チャーチルの書簡だが、近年、イギリスのケンブリッジにあるチャーチル・アーカイブ・センター(Churchill Archive Centre) が所蔵する史料を中心に、他機関の史料も合わせ、チャーチル・アーカイブ・オンラインが構築された。この中には相当な数の蒋介石との往復書簡が含まれている。本研究もこのサイトを活用した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)