2018 Fiscal Year Annual Research Report
メタマテリアルフィルムを用いたテーブルトップ型光学迷彩の実現
Project/Area Number |
16H06082
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
雨宮 智宏 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (80551275)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 光学迷彩 / メタマテリアル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,誘電率や透磁率の値を人工的に制御できる「メタマテリアル」の概念を用いることによって,既存の技術では不可能であった新しい機能の実現を目指した。その目標のために,「メタマテリアルの3次元実装技術」および「それを利用したデバイス」に焦点を当て,メタマテリアルを内包した有機薄膜フィルム(以降、メタマテリアルフィルム)の実現と本フィルムを利用したテーブルトップ型の光学迷彩の実証を計画した。 本年度は、メタマテリアルフィルムにおいて、実際にフィルム内に80 THz 帯域のメタマテリアルを作りこみ,顕微フーリエ変換型赤外分光(FT-IR)での評価をとおして、その光学的な特性評価を行った。その後,上記メタマテリアルフィルムを用いて,80 THz 帯域における光学迷彩の実証を行った。本手法のポイントは,フィルムを対象物に巻き付けるという単純な操作のみで全方位型の光学迷彩を容易に実現可能な点にある。実際に直径100 μmのステンレスロッドにメタマテリアルフィルムを巻きつけたサンプルにおいて,顕微FT-IRイメージングにより,80 THz 近傍において迷彩効果の発現を観測することに成功した。 また、円柱以外にも、様々な形状を変換光学により設計することで、汎用的に“対象物に巻き付けるだけ” で電磁波迷彩が実現可能であることを理論解析により明らかにした。 最後に、広帯域で動作を可能とするフィルム内の設計指針として、単一周波数で動作する電磁波迷彩の光学定数分布が3次元的に何種類も重なり合うように、予めフィルム内にメタマテリアルを分散させておくことを考え、フィルム作製の検討を行った。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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