2016 Fiscal Year Annual Research Report
グルタミン酸機能障害仮説に基く1H-MRSによる治療抵抗性統合失調症の病態の解明
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16H06253
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
中島 振一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (60383866)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 治療抵抗性統合失調症 / MRS / グルタミン酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず、1H-MRSによる脳代謝物質の測定のquality controlを多様なパラメーター(CRLB、FWHM、SN比)を用いて安定化させた。次に、ボクセル内の構造を脳脊髄と灰白質、白質に分割化し、関心領域の脳脊髄比を算出することを多様な解析ソフトウェアを組み合わせて可能にした。この脳脊髄液比で代謝物質の濃度を調整することで脳実質内の代謝物質を測定することが可能となった。これらにより安定的な撮影環境が強固となり、撮影から解析までのパイプラインを整えた。順調に治療抵抗性統合失調症と寛解統合失調症の対象の組入を進めている。現時点で有害事象は認めていない。これらのデータのクオリティチェックを行った結果、撮像のクオリティも保たれていることはわかった。また、現在、未治療統合失調症の脳内グルタミン酸濃度に関するメタアナリシスを行っている。今後、対象の組入れ、データ収集、画像解析を進める。一般線形モデル解析を用いて、年齢、喫煙歴を共変量とし、3群間における線条体グルタミン酸濃度を比較する。その後、結果の考察を経て、国内・国際学会での発表を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
被験者の組入が円滑に進んでいる。撮像のクオリティは安定し、解析パイプラインも整っている。同時に統合失調症のグルタミン酸仮説についてのメタアナリシスにも着手している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、対象の組入れ、データ収集、画像解析を進める。一般線形モデル解析を用いて、年齢、喫煙歴を共変量とし、3群間における線条体グルタミン酸濃度を比較する。その後、結果の考察を経て、国内・国際学会での発表を行う。
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Research Products
(11 results)
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[Presentation] Glutamatergic Neurometabolite Levels in Patients with Treatment-Resistant Schizophrenia: A Cross-Sectional 3T Proton MRS Study.2018
Author(s)
Iwata Y, Nakajima S, Plitman E, Chung JK, Caravaggio F, Kim J, Brown E, Chan N, Shah P, Chavez S, Gerretsen P, Mimura M, Remington G, Graff-Guerrero A.
Organizer
The 6th Biennial Schizophrenia International Research Society Conference
Int'l Joint Research
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