2020 Fiscal Year Annual Research Report
Fatigue crack propagation in steels
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16H06365
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
津崎 兼彰 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 構造材料研究拠点, フェロー (40179990)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 元道 東北大学, 金属材料研究所, 准教授 (20722705)
野口 博司 九州大学, 工学研究院, 教授 (80164680)
濱田 繁 九州大学, 工学研究院, 准教授 (90432856)
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Project Period (FY) |
2016-05-31 – 2021-03-31
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Keywords | 疲労変形 / 疲労き裂進展 / ひずみ時効 / マルテンサイト変態 / 耐疲労性 / 耐水素脆化性 / 鉄鋼 / アルミ合金 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終2020年度では、これまで得た研究成果の論文化に注力するとともに、基礎研究課題と応用研究課題について以下のように推進展開しました。なお論文化については4月30日時点で合計21件の原著論文と1件の解説論文(図書の1章)を公開しました。 ■ 基礎研究課題の推進「アルミ合金での疲労限の出現メカニズムの解明」:2018年度に行われた研究進捗評価において指摘いただいた動的ひずみ時効による疲労限向上のアルミ合金そのものでの実証とメカニズム解明について、前年度に引き続き研究を推進し論文発表しました。これにより「アルミ合金での疲労限発現のメカニズム解明」という第一ステージでの目標達成と成果公開ができました。 ■ 基礎研究課題の展開「チタン合金のDwell fatigueのメカニズム解明」:2018年度より対象材料に加えたチタン合金において、その長年の懸案未解決課題であった「応力保持による疲労き裂進展の促進(Dwell効果)」に着目し、そのメカニズム解明を新たな研究課題に追加して推進し、応力保持時におけるき裂先端から転位射出とそれによるき裂開口変位の増大というメカニズムを提案しました。これについては現在論文投稿準備中です。 ■ 応用研究課題「耐水素鋼」創製での成果:水素チャージにより高強度高延性化する鉄鋼について2020年3月に投稿した論文が9月に材料系トップジャーナルのActa Materialia誌に公開され、九州大学からプレス発表を行いました:プレス発表は昨年度末に引き続きで合計4回目となります。これより「耐水素鋼」創製の目標を達成しました。 以上のように当初計画以上の成果を上げることができました。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(26 results)