2017 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluationt of regeneration of periodontal tissue of antibacterial scaffold using Ag/nanocarbon and
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16H06604
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
西田 絵利香 北海道大学, 大学病院, 医員 (50779882)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 歯周組織再生 / スキャフォールド / ナノカーボン / 酸化グラフェン / 抗菌性 / Ag |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではAg担持型ナノカーボンスキャフォールドを創製し,歯周組織再生効果を実証することを目的とした.ナノカーボンとして再生医療分野での開発が期待されている酸化グラフェン(GO)を使用した.Ag担持型酸化グラフェン(提供;日本触媒)を用いて,コラーゲンスキャフォールドをコーティングし,Ag/GOスキャフォールドを作製した.コラーゲンスキャフォールドとGOスキャフォールド,Ag/GOスキャフォールドの3群の比較評価を行い,in vitroではSEM観察・圧縮強度,細胞培養試験,細菌培養試験を行った.in vivoではラット背部皮下に埋入し,生体親和性を組織学的に評価した.また,ビーグル犬の前臼歯部を抜歯し,抜歯窩にGOスキャフォールド,Ag/GOスキャフォールドを埋入して骨再生効果を評価した. SEM観察の結果,スキャフォールドは一様にGOフィルムに覆われ,コーティング後もスキャフォールドは内部空間を維持していた.圧縮強度測定ではGO,Ag/GOスキャフォールドで向上した.細胞増殖量はGO,Ag/GOコーティング群でもコントロールと同程度であったが,細菌培養試験ではAg/GOスキャフォールドで細菌増殖抑制効果を認めた. また,ラットでの組織学的観察ではコラーゲンスキャフォールドに比較して,GO群はスキャフォールド周囲での炎症性細胞の浸潤も認めず,スキャフォールド内部への良好なイングロースを観察した.よってGO,Ag/GOスキャフォールドは生体親和性は良好であった. ビーグル犬の抜歯窩埋入実験では,GO,Ag/GOスキャフォールドで骨再生に大きな差を認めなかった. 以上よりGOコーティングはスキャフォールドの特性を向上させ,Ag/GOスキャフォールドは抗菌性を発揮できる可能性が示唆された.
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Dose effects of beta-tricalcium phosphate nanoparticles on biocompatibility and bone conductive ability of three-dimensional collagen scaffolds2017
Author(s)
S Murakami, H Miyaji, E Nishida, K Kawamoto, S Miyata, H Takita, T Akasaka, B Fugetsu, T Iwanaga, H Hongo, N Amizuka, T Sugaya, M Kawanami
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Journal Title
Dental Materials Journal
Volume: 36
Pages: 573-583
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Journal Article] Bone Induction by α-tricalcium Phosphate Microparticle Emulsion Containing Simvastatin2017
Author(s)
A Tateyema, A Kato, H Miyaji, E Nishida, Y Iwasaki, S Fujii, K Kawamoto, K Shitomi, T Furihata, K Mayumi, T Sugaya
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Journal Title
Nano Biomedicine
Volume: 9
Pages: 69-76
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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