2016 Fiscal Year Annual Research Report
アルツハイマー病患者における脳内タウ蛋白蓄積が日常生活動作に及ぼす影響の評価
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16H06621
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
原田 愛子 (石木愛子) 東北大学, 大学病院, 助教 (30778634)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | アルツハイマー病 / タウ / PET / 日常生活動作 |
Outline of Annual Research Achievements |
アルツハイマー病 (AD)の確定診断は脳内のアミロイドβ(Aβ)蛋白とタウ蛋白という病理診断によって行われ、生前にはProbable ADまでの診断しか行うことはできない。このため、生前から可能なAD診断ツールとして, PETによる脳内蛋白イメージングが注目され、近年ではタウPETトレーサーの開発が進んでいる. ADにおいて, 脳内タウ蛋白は認知機能すなわち病期と相関するとされており, タウPETを用いた研究でも同様の結果が得られている. 認知症の病期は認知機能のみならず日常生活動作 (ADL)によっても定義され, タウ蛋白蓄積はADLとも相関すると考えられる. 剖検脳内のアミロイドβ (Aβ)・タウ病理像やすでに開発済みのアミロイドPET, FDG PETとADLとの関連を検討した報告は散見されるが, タウPETによる報告は無い. 本研究ではタウ蛋白を標的として開発されたPETトレーサー[18F]THK-5351を用い、AD患者、軽度認知障害(MCI)患者におけるトレーサー集積とADLとの関連を検討する。これによりADの予後予測および病態解明の一助となると考えられる。平成28年度にベースライン評価(PET scan、神経心理検査、ADL評価)、平成29年度に同項目における2回目の評価を実施し、経時的変化を検討する。また[18F]THK-5351の集積パターンとADL低下項目との関連につき解析する。平成28年度はベースライン評価を完了している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度はベースライン評価としてAD, MCI患者、健常者を対象に[18F]THK-5351 PETおよび認知機能検査(Alzheimer's disease assessment scale, Mini-mental state examination)、ADL評価(Functional assessment questionnaire:FAQ)を実施した。解析は平成29年度のフォローアップ評価を待って実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は平成28年度と同被験者を対象にフォローアップスタディを実施し、[18F]THK-5351集積変化とADL変化について相関解析を実施する。またトレーサー集積部位とFAQ下位項目の相関についても解析を行う予定である。
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