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2017 Fiscal Year Annual Research Report

Biogeography of marine tardigrades in the northern part of Japan

Research Project

Project/Area Number 16H06636
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

藤本 心太  東北大学, 生命科学研究科, 助教(研究特任) (40779758)

Project Period (FY) 2016-08-26 – 2018-03-31
Keywords系統分類学 / 緩歩動物門 / メイオベントス学
Outline of Annual Research Achievements

平成29年度は、平成28年度に海産クマムシ類を採集した地点での再採集と、北海道、青森県、秋田県、岩手県、宮城県で採集調査を行った。これによって、採集した種数は前年度のものも含め、2目5科5属12種にのぼった(未記載種のうち1種については新種記載論文を投稿した)。ハマクマムシ科ハマクマムシ属は5種と最も種多様性が高かった。これらは先行研究(e.g. Hiruta 1985; Abukawa 2010; Fujimoto 2014)と研究代表者の未発表の分布情報も合わせると、少なくとも一部の種についてはその分布域と対馬暖流に関係があることが示唆された。しかし、クマムシ類の採集に成功した地点数が限られ、詳しく言及することはできなかった。また複数地点で採集された種については、主にミトコンドリアのCOI(mtCOI)を用いて、調査域内での遺伝的多様性について検討を行った(研究代表者の北日本以外のサンプルも用いた)。その結果、チカクマムシ科チカクマムシ属2種(Stygarctus ayatoriとS. spinifer)では変異の幅は小さかったものの、ハマクマムシ科ハマクマムシ属の北に分布するもののうち2未記載種では変異の幅が、一般的に種内変異と考えられている程度を大きく上回るものであった。イソトゲクマムシ科イソトゲクマムシ属の1未記載種でも比較的大きな変異が見られた。以上、本研究によって、北日本(主に太平洋側)における海産クマムシ類の分布と遺伝的多様性を明らかにすることができた。本研究はイソトゲクマムシ科以外の海産クマムシ類のmtCOIの遺伝的多様性を初めて調査したもので、海産クマムシ類の生物地理学的研究を大きく前進させるものであった。

Research Progress Status

29年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Remarks (1 results)

  • [Remarks] クマムシと海

    • URL

      http://www.water-bears.com/

URL: 

Published: 2020-03-17  

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