2017 Fiscal Year Annual Research Report
Cesarean section rates and local resources for perinatal care in Japan
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16H06647
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
前田 恵理 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30778395)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 帝王切開率 |
Outline of Annual Research Achievements |
わが国の帝王切開率については、従来、3年毎、1ヶ月分の手術件数に関する報告(医療施設調査)を元に概算した値で代用され、年間を通じた統計が存在しなかったため、OECD加盟国のデータでは日本は欠測値となっていたが、レセプトNDBの解析によって初めて年間帝王切開件数(190,361件, 2013年)と帝王切開率(18.5%)を推計した。都道府県別帝王切開率は14.0%から25.6%までの差が見られ、母親の年齢で調整しても、その差は殆ど変わらなかった。 母親の年齢で調整した帝王切開率と周産期医療体制の関連について都道府県別に分析したところ、予定帝王切開率は、周産期医療におけるマンパワー(分娩担当医師数)や新生児集中治療室病床数(NICU病床数)が少ない県や、分娩取扱機能が分散している(診療所で分娩を多く取り扱う)県で高い傾向にあった。 緊急帝王切開率については、地域の周産期医療体制と明らかな関係はなく、曜日ごとの変動も少ないことから、場所や時によらない緊急対応が行われていることが示唆された。(Maeda E, Ishihara O, Tomio J, Sato A, Terada Y, Kobayashi Y, Murata K: Caesarean section rates and related factors in Japan: a nationwide ecological study using the National Database of health insurance claims. J Obstet Gynaecol Res 44: 208-216, 2018)。現在、臨床的背景の違いを考慮した上での二次医療圏別の周産期医療体制と帝王切開率の関連についても、平成26年医療施設調査及びNDBデータの個票を用いた分析を進めている。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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